2013年04月30日

橘玲(2012.11)『不愉快なことには理由がある』集英社

 オーツが読んだ本です。
 本書は、『週刊プレイボーイ』に連載した記事を再構成したものです。
 というわけで、2ページ半ほどで一区切りになっている短編記事の集合体といった体裁になっています。
 全体は4部構成で、Part1 POLITICS 政治、Part2 ECONOMY 経済、Part3 SOCIETY 社会、Part4 LIFE 人生からなります。一つ一つのテーマが短いので、手軽に読めます。
 オーツは、こういう本をトイレに置いておいて、しゃがむたびに数ページずつ読んでいくというスタイルで読み終えました。
 とはいえ、中身はなかなか濃いものがあります。日本社会(あるいは人類全体)を見る著者の「眼」が光ります。
 一例だけ挙げます。p.65 から「有権者がバカでもデモクラシーは成立する」があります。たくさんの「素人」の意見を総合すると、案外正しいことという話です。だから、政治に詳しくない人たちが勝手に投票しても、だいたいもっともな選挙結果になるということです。ちょっと信じがたい話ではあります。
 一つ一つは短い記事ながら、最後に参考文献が掲げてあり、著者が2ページ半を書くにあたって、単行本1冊を読んでいることがわかります(全部がそうだというわけではありませんが)。さまざまな実験結果などの詳細は参考文献を見るようにということで、本書の記述の信頼性が高まります。著者がかなりの読書家であることをうかがわせます。
 参考文献にあげられている本がかなり多様であり、そういう本を読んでいる人というのは、一体どんな人なんだろうということで、著者に対する興味がわきました。
 内容的には、興味深い考察が続きます。読んでいて飽きることがありません。ちょっと2ページ半が短すぎるような気もしますが、まあ、週刊誌の連載では、こんな形になるのでしょう。


posted by オーツ at 04:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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