この道は、普段から2人が行き違うのがやっとで、2人が並んで歩くことはできません。ですから、傘をさしていると、お互いの傘がぶつかってしまいます。
さて、反対側から一列になって若い人の集団(数人くらい)が行き違いました。
そのとき、オーツはちょっと傘を外側に傾けて、お互いの傘がぶつからないようにしたのですが、向かってくる人の1人はケータイに夢中で(雨の日なのに!)、オーツの肩にその人の傘があたり、雨のしずくがふりかかってきました。
「まったく、けしからん」などと思いつつ、今の若い人は「傘かしげ」などということばを知らないのだろうと思いました。
「傘かしげ」ということばを知っているから、そういう行動があることに気がつくのかもしれません。ことばが「目」を広げるのです。
ケータイに夢中では、そんなことを意識することはできません。
もっとも、ケータイでつながっている先が恋人とかいうこともありますから、雨の中だからといってケータイを使わないのがいいと言い切ることもできません。
ラベル:傘かしげ