2012年08月17日

中村淳彦(2012.5)『職業としてのAV女優』幻冬舎

 オーツが読んだ本です。
 オーツの知らないAV(アダルトビデオ)業界の裏話がたくさん書いてありました。
 著者は、14年ほどインタビューを続けているそうですが、合計で700人もの取材を行ったということで、その量には驚くべきものがあります。
 序章「新人AV女優の誕生 毎年6000人」では、いかに多くの女性がAV女優になっているかを述べます。そんなにも多いということは、毎年6000人が去って行くという業界のはずですから、数年で様変わりということもあるわけです。
 第1章「AV女優の労働条件 日当3万円〜」も興味深いものでした。女優には、「単体」「企画単体」「企画」というランク付けがあるというのも初耳でした。もちろん、ランクによって出演料が変わってくるわけです。全体としては「意外と安いな」という感じでした。スカウトたちの活躍ぶりも初めて知った次第です。p.66「繁華街にたびたび足を運ぶ美人女性ならば一度はAVや風俗のスカウトマンに声をかけられた経験があるはず。」などというのも、オーツが男だからなのか、まったく知らない話でした。
 第2章「AV女優の労働市場と志望理由 倍率25倍」では、今やAV女優はハイスペックになっていること(普通の容姿では、希望してもAV女優にすらなれない)、金に困ってAV女優になる人が多いことなど、これまた興味深い話の連続です。
 第3章「AV労働環境の変遷 96年のカオス」では、いろいろな問題が起こってAV業界が変わってきたことを説明しています。
 第4章「労使トラブル 損害請求1000万円」は、ハードSMの撮影で大けがをした女優の話など、業界での事件を紹介しています。
 第5章「AV女優の退職 引退後の付加価値は2倍」では、AV女優が退職後どうなっているかを概観しています。中には幸せな結婚をするケースもあるようです。あるときに脱がない道を選択するということですね。もともと素質(顔と体)がいい場合が多いので、そのようになる可能性も高いのでしょう。しかし、動画や写真の形で、撮影されたものがずっと残るわけですから、うまくいかない女優もそれなりにいるわけです。
 オーツは、徹底したインタビューに圧倒されました。著者はフリーライターだそうですが、ここまで徹底すれば、その道で食っていくことができそうです。


ラベル:中村淳彦 AV
posted by オーツ at 05:10| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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