2012年05月29日

玄田有史・斎藤珠里(2007.1)『仕事とセックスのあいだ』(朝日新書)朝日新聞社

 オーツが読んだ本です。
 各章ごとに二人の執筆者がそれぞれ書いていくスタイルです。特に玄田氏の執筆分がおもしろかったです。
 p.22 では、『アエラ』の調査ですが、20代から50代の同居既婚者カップルのセックス頻度の表が出ています。779人の集計結果ですが、週に3回以上が 2.3%、週に1〜2回が 13.9%、月に2〜3回が 23.6%、月に1回が 15.0%、2ヵ月に1回程度が 10.7%、などとなっています。仮に月1回未満をセックスレスと見ていますが、そうすると、セックスレスの比率が 45.2% にものぼるというのです。これでは日本の少子化が進展するのも当然だということになります。
 p.23 では、年齢層別にセックスレスの割合が示されます。年代が高くなるとセックスレスが増えるわけですが、各年代ともセックスレスが多く、20代ですら男性 23.3%、女性 16.5% とあります。その世代の全員ではなく、同居既婚者カップルに限定して、この数字だというのですから驚きです。
 p.33 では、配偶者以外とのセックス経験の比率が示されます。いわゆる不倫です。「していたことがある」という回答が半分もあり、特に男性に多いことがわかります。これまた驚きの事実でした。
 p.134 では、日本版 General Social Surveys (JGSS) 2000年、2001年調査の結果が引用され、2,071 人の20代から50代の同居既婚者カップルのセックス頻度の表が示されます。週4回以上 0.4%、週2〜3回 2.5%、週1回程度 8.5%、月2〜3回 16.5%、月1回程度 15.9%、などという数値が並び、p.22 の『アエラ』調査とかなり似た傾向になっていることがわかります。
 p.136 は、JGSS 調査での男女別・年代別のセックスレスの割合の表です。『アエラ』調査よりはセックスレスの比率が低いですが、年齢が上がると増えるところは同じです。
 二つの調査で同様の傾向があるということは、それぞれかなり信頼できるデータであるということになります。
 オーツはこの結果に驚きました。ま、何に驚いたかを細かく語ると自分自身を語ることになるので、やめておきますが、この本は一読の価値があると思いました。

 なお、p.199 にこんな対談が載っています。
斎藤 仕事とセックスの「あいだ」には、何があるんでしょうか。
玄田 仕事も大事、夫婦や恋人との関係も大事。だけど、もう一つ本当に大事なのは「遊び」です。

 オーツは、人生の目的は、仕事と家族(セックスを含む)と趣味の三つだと考えてきましたが、かなり近いことが語られているように思いました。


posted by オーツ at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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