先日、Wさんの家を訪問したとき、屋外に黒いネコがいました。毛並みがよく、野良ネコとは思えませんでしたが、Wさんによれば、どこからかやってきたネコなのだそうです。Wさんは家の中には入れないようにしていました。ネコは、屋根下で雨が防げるところを中心に寝起きしているようです。今はいいですが、これから寒くなっていくと大変でしょう。
そのネコには子ネコが4匹ついて歩いていました。そう、大きなネコは母親だったのです。母ネコの腹を見ると、乳首が見えます。子ネコは、母乳を与える段階の、本当に小さいネコなのです。
子ネコは実にかわいらしく、お互いにじゃれあったり、庭に生えているススキと遊んだりしていました。オーツが近づくと、子ネコはその辺の物陰に隠れます。数メートル離れてじっとみていると、子ネコはだんだん姿を現してきます。
Wさんは、母ネコにいろいろなエサを試したそうですが、あまり受け付けるものがなく、たまたまキャットフードをやったら、それだけはちゃんと食べるのだそうです。
キャットフードだけを食べる毛並みのよさそうなネコといえば、飼い猫に決まっています。
オーツは、たぶん、前の飼い主がそのネコが子供を産んだことを理由に捨てたのではないかと思いました。子ネコが4匹もいるとうるさいし、居住スペースもエサも大変だし、しつけの問題もあるし、引取先を探すのも大変だし、ということでしょう。ネコたちを段ボールなどに入れて、クルマで数十キロも離れたところへ連れて行き、置き去りにしたのではないかと想像します。
母ネコとしても、4匹の子連れで生きていくのは大変です。今は母乳の段階ですが、まもなく、えさを食べるようになるでしょう。子ネコは生きていけるのでしょうか。元飼い猫であれば、自力でエサを探すのは困難だと思います。何が食べられるのか、判断がつかないのではないかと思います。(いや、本能でわかるのでしょうか。)
飼い猫ならば、最後まで飼い主が責任を持つべきで、子供を産ませたくないならば、避妊手術をすればそれで十分です。数万円程度かかると思いますが、それくらいは当然のことでしょう。
ネコを捨てるくらいならば、保健所に処分(という名の殺害)を依頼してもよかったでしょう。これまた飼い主の責任です。
2011年09月15日
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