オーツはダイヤモンドオンラインで、とある記事を読みました。
http://diamond.jp/articles/-/9320
連日報道されている“消えた高齢者”問題は引きこもり問題を背景にしているという指摘です。
うすうすそうかもしれないと感じていたことをズバリいわれた感じがします。
高齢者の年金は、高額ではないけれど、もらえればそれなりの額になりますから、親が自宅を所有している引きこもりの人が食べていくには困らない程度にはなります。引きこもりの人は、そんなに金をかける「遊び」をするわけでもありませんので、これはこれで一つの生活スタイルということになります。
もちろん、死んだ(あるいは死んだと想定される)人の年金を受領し続けるのは詐欺ですから、悪いことに違いはありません。しかし、それを精算してしまえば、引きこもりの人はどうやって食べていくのでしょうか。
「生活保護」という考え方はありますが、自宅を持っていれば生活保護は受けられません。親の自宅でも同じことです。
自宅を売ることは、それこそ大変なことで、引きこもりの人にとってはつらいことでしょう。
若いときに引きこもっている人は、親が健在であれば、何とか生活できるわけですが、親が高齢化したとき(さらには死んだとき)が悲惨です。
この問題について、オーツはこれといった解決策を持っているわけではありませんが、引きこもりが増えれば増えるほど、社会問題化していくのは当然のことでしょう。早めに対策が打ち出せればいいのですが、何ともいえません。社会のしくみとしては、「大人」は自立して生活していくのが大前提になっていますから、引きこもりは認められないようになっているわけです。そういう社会からはみ出てしまった人をどうするべきなのでしょうか。
あまり安易に引きこもりを救済すると、本来そうでない人まで「引きこもり」偽装をしかねませんから、このあたりのバランスも必要かと思います。
2010年09月11日
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