2010年06月14日

大学の非常勤講師問題

 ちょっと前の日経ビジネスONLINE に「講師の「細切れ雇用」で、大学は教育できるのか? 非常勤講師の40代男性のケース」という記事がありました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100520/214539/
 小林美希氏の執筆によるものです。
 大学の非常勤講師として生計を立てている一人の例を追いかけつつ、大学の非常勤講師問題を取り上げています。この人は、週に11コマも授業を受け持っているというだけでも大変です。ほとんど他のことはできないでしょう。それでもせいぜい 300-400 万円程度の年収ということで、十分とはいえません。「高学歴ワーキングプア」に当てはまりそうです。
 記事では、第二外国語担当ということですが、(何語を教えているかにもよりますが)この分野は専任教員の口はあまりないものでしょう。つまりは、この人のような例は日本中にたくさんあります。
 この問題については、オーツも以前コメントしたことがありますが、
2010.1.16 http://o-tsu.seesaa.net/article/138430987.html
解決は困難です。
 小林氏は「教える立場の人間が細切れ雇用であれば、そうした非常勤講師に教えられる学生は細切れ教育を受けることにもなる。」ということで、学生を基準に、大学のあり方、教育のあり方を批判していますが、オーツは、「批判は簡単だけれど、解決はむずかしい」と考えています。小林氏にも、可能ならば代案を示してもらいたいところです。
 大学の世界では、今までの長年のいきさつが積み重なって、現状になっているといえます。だから、どのようなアイディアも、それを抜本的に解決するなどということにはならないと思います。やるなら、徹底的なガラガラポンが必要でしょう。つまり、現在の大学教員を全員クビにして新たにゼロベースで採用するということです。しかし、それが本当に解決になるかというと、そうでもないように思います。別の大きな問題が顔を出すだろうということです。徹底的なガラガラポンは、大学が一度つぶれて再建されることに等しいし、それを日本中で一斉に行うとなれば、大混乱が起こります。
 今の段階で単純に実行可能なことは、大学院に進んで研究者を目指そうとする学生などに、この現状を知らせることだと思います。知った上で、その道を目指すなら、しかたがありません。知らずにその道に進もうとしたら、かわいそうです。
ラベル:大学 非常勤講師
posted by オーツ at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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