日曜日、オーツは自転車に乗って近所の図書館に行きました。ちょうどそのとき、お向かいさんの女の子も家から出てくるところだったので、道端で挨拶しました。
オーツが図書館に着いて、貸出カウンターのところに並んでいると、何と、その女の子も図書館にやってきて、オーツのすぐ後ろに並んだのです。
奇妙な縁を感じました。
その女の子は小学生ですが、そのときのオーツの感じは次のようなものでした。「へえ、図書館に一人でやってくるようになったんだ。成長したなあ(ちょっと前は赤ん坊だったのに、……)。他人の子どもは成長が早いものだ。本好きなのか。どんな本を借りているのだろう。なになに、絵本なんかも何冊か混じっているぞ。小学生でも絵本を読むのか。それにしても本好きに悪い子はいないはずだ。」
その女の子とは、同じ図書館に通う、図書館仲間だったのです。何だか、あたたかい気分になりました。
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