回転寿司は、お皿もレーンで回転していますが、お客も回転しなければいけません。込んでいる店のほうがおいしい寿司が食べられます。
さて、ちょっとネット内を探っていると、6月の話ですが、こんな記事がありました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090604/196695/?P=3
また、多くの企業が値下げを行う中では、値下げ自体は消費者を引きつける有力な手段とはなり得ない。現に大幅な値下げを断行した外食チェーンのワタミ、ロイヤルホスト、回転寿司チェーンのあきんどスシロー、くらコーポレーションなどでは、客数の減少に歯止めがかからず、既存店売上高が減少し続けている。
おや、そんなことがあるのでしょうか。オーツの直観と反します。気になって、ちょっとネット内を検索してみました。
あきんどスシローの有価証券報告書(平成19年10月1日〜平成20年9月30日)
http://www.akindo-sushiro.co.jp/_data/pdf/irlibrary-WSFrfVx498d6b6336219_1.pdf
を見ると、p.7 に「既存店売上高が想定を下回った」と書いてありますが、その程度で、客数の減少はよくわかりません。有価証券報告書の売上高などの表示は、次々と新規出店している以上、個々の既存店舗の客数の増減を反映していません。
一方、日経MJを引用しているブログ「日経MJで外食の売上速報2009年6月度を公表!」
http://pipi.cocolog-nifty.com/pi/2009/07/mj20096-6174.html
http://www.edita.jp/taizo/one/taizo92861126.html
(それにしても、まったく同じ記事が2箇所に掲載され、著者が別人なんですね。)
を見ると、外食の売り上げが失速していることが述べられています。しかし、その中でも、王将フードサービス(餃子の王将)とハイディ日高(熱烈中華食堂 日高屋)が好調であることを述べた後、次のように述べています。
この2社についで、業種全体が好調なのは、すしである。1社、元気寿司のみ84.6%(既存店83.6%)と厳しい状況にあるが、その他の、あきんどスシロー123.8%(既存店104.7%)、くらコーポレーション122.1%(既存店106.6%)、カッパクリエイト107.7%(既存店99.8%)という状況であり、すしは特に、この厳しい状況の中で、この6月度は、全体的に好調な外食であったといえよう。
パーセンテージの計算法が明示されていませんが、常識的には前年同月比でしょう。
とすると、やはりスシローは客数が伸びているのではないでしょうか。
日経ビジネスの記事は6月6日付ですから、5月の統計に基づいているのでしょうかね。
記事を書くときは、出典を明示しておいてもらいたいものです。