今、下の図のような道路があったとしましょう。クルマの通る広い道路で両側には歩道が付いています。A と B には、それぞれ信号があります。「=」あるいは「‖」は横断歩道です。
出発地を出て、歩道を歩いて目的地までいくとします。どこかでこの広い道を渡らなければなりません。
このとき、A を渡るべきでしょうか、B を渡るべきでしょうか。
出発地 │ │
→──────────────┘==└──
‖A ‖ ‖ B ‖
───────────────┐==┌──
│ │目的地
正解は B です。
ずっと前に、K さんと W さんとオーツの3人で話をしながら歩道を歩いていたときがありました。そのとき、A の歩行者用信号がちょうど「青」になったことがありました。K さんは、「ラッキー!」と言って、A を渡ろうとしました。W さんとオーツは、(B の交差点で渡るべきだと思っていましたから)当然 K さんに注意して、今渡らないほうがいいと言いました。K さんは理解できないようすでした。K さんは、非常に知的水準の高い方ですが、その K さんが交差点の正しい渡り方を心得ていないことに驚きました。
B の交差点は両方向ともに信号が付いています。したがって、A を渡っても、B(の左下の位置)で待たされる可能性があります。B の左上の位置に来れば、右方向か下方向に行けます。待つことがありません。
途中で横断歩道(交差点)がいくつあっても同じです。正しい交差点の渡り方は、「目的地の直近の交差点で反対側に渡る」です。B の交差点の渡り方には2通りがありますが、それはそのときの信号の色によって決めればいいことです。
ちょっと考えれば、わかるようなことですが、意外とそういうことを考えない人がいるものだと思います。
オーツがこんなブログで説いていても、なかなか知識は普及しないでしょうが。
2009年09月01日
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B(の左上)に到着したとき、右方向に渡れる確率と下方向に渡れる確率は半々とします。(つまり2本の道路の交通量が同じくらいとします。)すると、Aで渡ってしまうと、Bの交差点(の左下)で半分の確率で待たされることになります。
Bに到達して、右方向に渡れる場合、その場で長い時間待たされることは少なく、まもなく信号が変わって下方向に渡れることになるはずです。
ですから、「Aで渡っておけばよかった」と後悔することはないはずです。
しかし、これ以上お手数をおかけするのは心苦しいので、またの機会(?)にお教えを乞いたいと思います。