2009年04月17日

猿の惑星(1968)

 オーツが見た映画です。非常に有名なSF映画です。
 しばらく前に見たのですが、細かいことを忘れた後に再度見てみるととてもおもしろく感じられます。
 チャールトン・ヘストンが主演ですが、彼はこの映画の中でものすごく存在感があります。
 宇宙飛行士たちは、出発から 2000 年経って、地球に帰ってくるのですが、地球から320光年離れたところに到着してしまいます。そこは猿が支配する惑星だったという衝撃的な展開です。そして、「人間」がいて、それが猿の狩りの対象になっているという倒錯した世界です。
 この映画の中ですばらしいのは、何といっても、ショッキングなラストシーンです。これを見せるために2時間かけたのではないかと思います。いかにもアメリカ映画です。ここでスパッと物語が終わっているのも余韻が残っていいものです。
 ストーリーがよく考えられていて、人間の文明批判のような趣もあり、飽きさせません。これで40年前の映画とは信じられません。未だに色あせないと思います。これを作った人は偉いなあと思います。
 ただし、突っ込みどころ満載です。
 宇宙船の着水シーンは笑えます。最初に語られる話を基準にすれば、非常に高速で飛行できるという設定です。だとしたら、そのまま湖に着水することはできません。十分に減速しなければなりません。さもないと、水と船体の摩擦が大きく(超高速での突入なら水は「固い」ものになります)、宇宙船は確実に破壊されるでしょう。また、人間の操縦士が着水による加速度に耐えられるとも思えません。あるいは、角度によっては宇宙船が湖面にはじかれてしまうでしょう。映画の中では、人間の操縦でなく、コンピュータの操縦で着水するようになっていますが、これはあまりにも荒唐無稽です。人が操縦する方がいいと思います。着水するなら、狭い湖でなく、広い海をねらうべきです。
 どんな惑星でも着陸できるように宇宙船を設計するなら、逆噴射で減速してふわりと降りられるようにするでしょう。空気があるとは保証できませんので、パラシュートは無意味ですし、水があることも保証されませんので、水で減速するようなことも事前には考えられません。
 この映画では、実は 2000 年後の地球を描いているわけですが、たった 2000 年で地形が変わるほどの変動があるでしょうか。核兵器などが使われたとしても、地形が変わるには、もっと長い時間が必要ではないでしょうか。
 2000 年経っても、20世紀の英語がそのまま通じるのは変です。猿の使う言語が英語なのも変で、もっと猿に適した形に変化すると思われます。まあ映画ではしばしば言語関連のことは無視されますが、……。
 それにしても、宇宙飛行士は、猿が英語を使った時点で、ここは地球だと気が付かなければならないと思います。
 知能があること、ことばが通じることを理解させる手段は、声が出ない場合でもいろいろあります。頭を振ることで yes/no を伝えるとかだけでも(お互いがコミュニケーションを取ろうと思ったら)かなりのことが伝えられます。
 まあ、こんなことを考えずに映画を楽しむべきでしょうが。


ラベル:猿の惑星
posted by オーツ at 06:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おじゃまします。もちだです。
「サルの惑星」!!!
原作もチャールトンへストンのもリメイクのティム・バートンのも観ました!!!原作・映画・リメイク版すべてがなかなか面白いものってなかなかないので3つとも私の中で☆素敵な作品☆です。へストンが御礼としてサル(♀)にキスをしようとして気持ち悪がられるシーンが印象的でした笑へストンの作品では「ベン・ハー」が一番好きです。
言語に関しては「なるほどなるほど」って思いました。「アメリカ映画」っていうのがあるのかもしれないな、なんて思いました。
ではでは、言いたいこと言いたいだけ言って失礼します(汗
お邪魔しました。
Posted by もちだ at 2009年04月19日 21:48
もちだ様
 オーツの場合、ティム・バートンのリメイク版は好きではありません。ラストが矛盾していると思いますし。
 このブログでは、映画に関していえば、オーツが好きな(おもしろいと思った)ものだけを取り上げていきます。
 そうでない、見なくてもいい(もう二度と見ようとは思わない)映画がたくさんあるのですが、そういうものをあれこれ言っても始まりませんから。
 ベン・ハーは、オーツも好きなものの一つです。今まで何回か見ました。そのうち、このブログでも取り上げるかも……。

Posted by オーツ at 2009年04月20日 05:02
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