桜は、満開まではほど遠く、これからが本番でしょう。
夕方5時半過ぎでは、まだまだ明るいわけですが、公園内をちょっと歩き回ってみると、あちこちで花見用にブルーシートを広げているグループがあり、ひとりでマンガを読みながら待っている席取りの人がいる一方では、すでに飲み食いで盛り上がっている人もいるといった感じでした。
公園内を散歩する人もたくさんいました。
公園内はアルコールのにおいがします。
昔(20年くらい前)と違うのは、公園内のあちこちに大きなゴミ入れが置いてあって、8種類に分別して出すようになっていたことです。ゴミ入れは公園をきれいに保つために必須の備品なのですね。

歩いていると、「眠る猫」を見つけました。人だかりがして、数十人が猫を見ています。カメラを構えている人もたくさんいます。猫は、高さ2メートルくらいのところで桜の木が横に長く張り出しているところに座って、じっとしているだけです。眠っているわけではなさそうです。しかし、カメラのストロボなどにも驚くことはなく、じっとしていました。
猫は自力でここに登ったのでしょうか。
どうも違うような気がしました。
猫の下に手作りの看板がくくりつけられていて、「これが噂の「眠る猫」です」などと書いてありました。
誰かがおとなしい猫をここに置いたのではないでしょうか。
それにしても飛び降りたり逃げたりしないところはえらいものです。まあ、かなり高いところですから飛び降りるとケガをするかもしれないし、たくさんの人間がいますから、人間に踏まれないように地面を歩き回るのも大変そうだし、ということで、猫としてもここにじっとしているのが最善なのでしょう。