2009年03月25日

こん睡状態の息子 死亡と思いこみ川に捨てる―中国・広東

 オーツが驚いたニュースです。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0322&f=national_0322_011.shtml
「広東省江門市でこのほど、エイズに感染しこん睡状態だった息子が死んだものと思い込み、ビニール袋に入れて川に投げ捨てて水死させた57歳の父親が逮捕された。【中略】父親は10分以上にわたって息子に声をかけたが反応がなく、呼吸も確認できなかったため、死んだものと思ったという。家には葬式を出す金がなく、仕方なく息子を大型のビニール袋に入れて川に流した。27日になって川で息子の水死体が見つかったため、父親が逮捕された。」
 信じがたいニュースです。中国だから、何でもありなのかもしれませんが、このニュースは何か事件性を感じさせます。
 死亡したかどうかは、素人(父親)が判断するものではなく、医師が判断するべきものです。死亡した場合でも、何が死因かは、解剖などを通じて医師が判断するものです。こうしないと、凶悪犯罪などを見逃すことになります。中国でも同じ考え方があると思います。父親にはそういう常識がなかったのでしょうか。
 (医師の診断を経て)死亡届を出さなければ、息子はいつまでも生きていることになっており、行方不明という扱いになりますが、それで社会的に済むと思っていたのでしょうか。父親の非常識さはあんまりです。
 葬式を出す金がなければ、葬式を上げる必要はありませんが、父親はせめて遺体の処理(火葬などのことです)くらいはきちんとしてあげたいとは思わなかったのでしょうか。これならば非常に低額で(もしかして無料で?)できるはずです。遺体を放置したら不衛生になるから、最終的には行政の責任で処理します。遺体の処理は死亡届がなければできません。「ビニール袋に入れて川に流す」なんて、いくらひどい息子でも、あまりにかわいそうです。
 呼吸がなくなって10分もすると、普通は本当に死亡してしまうでしょう。10分も呼吸がなかったことは信じがたいことです。
 父親は呼吸とともに脈拍や心臓の鼓動は確認しなかったのでしょうか。心臓の鼓動がなくなれば、脳に酸素が行かなくなり、10分もしないうちに脳に致命的な打撃となり、多くは死亡します。
 ニュースにあるように「水死体」が発見されたということは、息子は呼吸はきちんとしていたということです。その呼吸が水によってできなくなる(肺の中が水だらけになる)ときに「水死」するわけです。ビニール袋に入れられたときは、きっと脈拍もあったはずです。
 こんなことを考えてみると、この父親が「死んだものと思った」という主張は変だとしかいえません。単なる思い付きの言い訳でしかありません。むしろ意図的に死なせた、つまり父親が息子を殺したと見るほうがいいように思います。だからこそ父親は逮捕されたのでしょう。

ラベル:殺人 父親 息子
posted by オーツ at 05:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース時評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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