2008年11月29日

麗しのサブリナ(1954)

 オーツが見た映画です。久しぶりにまた見ました。
 オードリー・ヘップバーンならではの映画です。
 ある富豪一家のお抱え運転手の娘サブリナ(オードリー)が、その富豪一家の息子と恋愛をします。
 映画ならではの設定で、この映画を見る女性は、自分もこういう玉の輿に乗りたいと思うのでしょう。
 サブリナは2年間パリで料理学校に入るわけですが、その前は、かなりダサイ服を着て、髪を束ねるヘアスタイルで登場します。ウェストが細く、目はぱっちりとしていて、大変な美人ですが、やや野暮ったい感じに描かれます。
 パリから帰ってくると、まるで違った女性になります。このギャップがおもしろいのです。富豪の息子は、運転手の娘であることがわからないのです。しかし、2年くらい「料理学校」に行っていただけでは、こういうことは起こりえません。やっぱり現代の(正確には50年前の)おとぎ話です。まず帰国時のファッションセンスが素晴らしいです。パリモードというのはこういうものでしょうか。オードリーの細いウェストがあればこそ着こなせるファッションです。ヘアスタイルや帽子も大人の女性になっています。
 サブリナが帰国した日に富豪の家でパーティーがありますが、そのときに着ていくドレスがまた素晴らしい。態度も優雅で、いかにも「お嬢様」を演出しています。実際のところ、運転手の給料で、娘をフランスに留学させることはむずかしいし、さらには、こんなパーティードレスを買えるほどの仕送りをすることもできないでしょうし、何よりも、このような物腰を2年で身に付けさせることは不可能に近い話です。パリに住んでいれば身に付くというものではないでしょう。
 というわけで、おとぎ話ではありますが、しかし、オードリーが演じると映えます。この頃のオードリーは25歳。まさに世界中があこがれる存在として、この役にうってつけだったはずです。
 この映画、モノクロなのがまことに残念です。
 それにしても、世の中の女性たちは、「玉の輿」をどう見ているのでしょうか。住み込みの運転手の娘ということで、富豪の息子にしてみれば、見ても見えなかったはずなのに、美人に変身して帰ってくるとチヤホヤしっぱなし。いかにも女性は美人でなければ意味がないといわんばかりです。
 最後にはハッピーエンドで終わるわけですが、オーツが気になるのはその後です。実際のところ、会社経営者の富豪と運転手の娘では身分(いやなことばですが)が違いすぎて、それまでの人生経験も違うでしょうし、その後の生活のしかたにしても、まるで違うはずですから、2人の共同生活がうまく行くのかどうか、心配になります。おとぎ話だから、そこは描かなくていいのですけれど。
 この映画のリメイク版で、「サブリナ」(1995)というのもあります。ストーリーはほぼ同様です。しかし、オードリー・ヘップバーンとジュリア・オーモンドでは、女性としてのかわいらしさ・美しさが大違いで、リメイク版は2度と見ることはないでしょう。


posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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