オーツが見た映画です。
初めて見たのは、ある映画館でした。泣けてしまいました。
先日、WOWOW でハイビジョン放送があったので、再度見てみました。ストーリーはかなり忘れていましたが、最後の15分くらい、やっぱり涙が止まりませんでした。
この映画では、若年性アルツハイマー病にかかった妻とその夫を描いています。タイトルは、頭の中に消しゴムがあって、記憶をどんどん消し去っていってしまうということなんですね。
最初は、主人公=キム・スジンが男性と一緒にどこかに駆け落ちしようとして、駅で待っているのですが、相手の男性が来ないので、あきらめてしまいます。その後の展開とあまり関係ないような伏線なのですが、映画の後半では、これが重要な鍵になってきます。
メインは、金持ちのお嬢さんと現場の作業員が偶然の出会いで恋に落ち、結婚に至るという、現実にはありえない設定なのですが、恋愛映画ではよくあることです。
妻の物忘れがひどくなってきてからがこの映画の本領発揮です。夫婦とは何か、愛情とは何か、それを考えさせるようなさまざまな出来事があります。
一番衝撃的なシーンは、妻が、夫の名前を忘れてしまい、過去の不倫相手の名前で夫に呼びかけるところでしょう。妻が本当に愛しているのは誰なのかという疑問がわきます。それを聞いた夫の心の痛みがこちらにも突き刺さるように感じられます。
親類みんなでスジンに過去を思い出させようとするところなどは、涙を誘います。
主人公=キム・スジンを演じたソン・イェジンは、とてもかわいらしく、かつ清楚なお嬢様になっています。こういう人だからこそ、この映画の主人公として映えるのでしょう。
この映画がヒットしたことで、日本でリメイク版も作られたようですが、オーツは未見です。
2008年10月19日
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