2008年08月11日

カプリコン1(1977)

 オーツが見た映画です。この映画は、SFアクション映画で、オーツの好きなジャンルです。
 その昔に見たときは、おもしろいと思って、強く印象に残っていた映画でした。
 先日、BS-2 で放送されたので、再度見てみました。ダメでした。今回は、まったく感情移入ができませんでした。映画は見る人、見る時期によってずいぶん違ったものに受け取られるものなんですね。
 前半は火星旅行の話です。地球から宇宙船「カプリコン1」を打ち上げて3人の宇宙飛行士が火星にいきます。ところが、発射直前に、緊急事態が起きたということで、3人は別の空軍基地に移送され、無人の宇宙船が火星に飛び立っていきます。で、宇宙船内のようすや、火星着陸などを世界にテレビ中継するわけですが、それは、空軍基地内のセットで行っているのです。何とおもしろい発想でしょう。
 火星旅行のミッションが成功し、地球に帰還することになります。宇宙船は無事着水するはずだったのですが、何と事故で木っ端みじんになってしまうのです。さあ、3人の宇宙飛行士は大変です。死んだことになってしまったわけで、きっと自分たちは(証拠隠滅のために)殺されると考えます。そこで、空軍基地から脱出します。
 ここからが後半で、アクション映画になります。宇宙飛行士たちは、追っ手をかわして生き延びることができるでしょうか。手に汗握る展開です。
 こんなおもしろい映画なのに、オーツはなぜのめり込めなかったのでしょうか。それは、宇宙飛行士を乗せないでロケットが飛んでいき、また帰ってくるという設定そのものです。
 この「世界中をだます」計画は、NASA の総力を挙げて遂行するわけではなく、その一部の人たちの計画でしかありません。宇宙船の管制センター(発射基地)内には、その計画を知らずに実際に火星旅行をしていると思っている人たちがたくさんいるというわけです。少なくともそういう設定です。(ごく一部の人が、このミッションがおかしいと気づきます。)しかし、そもそも、こんなことはあるのでしょうか。
 宇宙飛行士のするべきことは、テレビ出演ではありません。単に旅客機の客席に座っているわけではありません。旅客機の機長と同じなのです。火星旅行の過程において行うべきさまざまな「仕事」があります。船内のスイッチを入れたり切ったりするようなこともそうです。そういったことが何一つできないままで(だって宇宙船に乗っていないのですから)、ロケットが勝手に飛んでいきます。そもそも、宇宙船では、酸素の消費量はゼロだし、水も食料も全然減らないし、排泄物処理もまったく行われず、そういう大変な異常事態に管制センターの人間が気づかないなんてことがあるのでしょうか。
 SFだから荒唐無稽でいいという考え方もありますが、オーツは、ありえない状況だということで、さめた目で見ることになってしまいました。そこで、どうもこの映画が好きになれなくなってしまったのです。


2016.4.4 追記
 再度この映画を見た感想を
http://o-tsu.seesaa.net/article/436170435.html
に書きました。
 よろしければご参照ください。
posted by オーツ at 05:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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