2008年07月06日

歌舞伎鑑賞教室『義経千本桜』

 オーツは、国立劇場で行われた歌舞伎鑑賞教室『義経千本桜』(よしつねせんぼんざくら)に行ってきました。
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1872.html
パンフレットには「第74回」と書いてありましたから、こういう催しも着実に回を重ねているのでしょう。
 半蔵門の駅から国立劇場まで歩いていきましたが、その途中、中学生の一団と合流してしまいました。仲間内の気楽な雰囲気のためか、騒がしい声を上げながら、歩道いっぱいに広がって歩いていました。国立劇場に着くと、表の広場にはさらに多くの生徒たちが開場を待っていました。
 なるほど、「歌舞伎教室」とは、まさに教室なんですね。
 実際の歌舞伎が上演される前に、澤村宗之助氏による解説「歌舞伎のみかた」がありました。花道やすっぽんの意味を解説したり、揚幕の音(わざと音を立てて、役者の出入りを客席に知らせる)にも注意させたりして、わかりやすい解説でした。役者の歩き方に合わせて音を鳴らす「つけ打」(つけうち)の技法についても説明されましたが、澤村氏の男の歩き方と女の歩き方がおもしろく、客席からは笑い声が挙がりました。
 「伏見稲荷鳥居前」の上演も含めて、30分ほどの解説でしたが、なかなかおもしろかったです。その後20分の休憩時間をはさんで「河連法眼館の場」(かわつらほうげんやかたのば)が始まりました。
 舞台の左右に字幕表示があり、義太夫が何と言っているのか、わかります。
 狐忠信の登場シーンでは、花道に照明が点灯し、揚幕がさっと音を立て、観客が一斉にそちらを振り向くと、舞台の上で狐忠信が登場しているというダマシがありました。オーツも引っかかってしまいました。
 この仕掛けは、
http://www.ntj.jac.go.jp/sikake/sikake_1.html
で説明されています。「三段の打返し」というのですね。
 他にも、
http://www.ntj.jac.go.jp/sikake/
には、さまざまな仕掛けが説明されていて、おもしろいページになっています。

 さて、公演の終了後、バックステージツアーというのがありました。希望者だけですが、20分ほど舞台に上がることができ、さらに奈落まで見学させてくれるというものです。これは大変おもしろかったです。
 まず、花道から舞台に上がると、そこが非常に広いことに驚きます。普段見ている舞台は、そのほんの一部でしかありません。回り舞台(盆)になっていますが、オーツたちが乗った状態で実際に回してくれました。意外にスピードが早く感じられます。
 上のほうを見上げると、さまざまな舞台装置が吊り上げられていました。数十種類くらいありましたかね。道成寺の鐘もぶら下がっていて、こういう大道具は、次回の公演まで取っておくのだそうです。
 たくさんの照明もあり、それはそれは大仕掛けでした。
 舞台から客席を見ると、本当に近くに感じます。役者からはお客の居眠りまで見えるという話は本当だと思いました。
 さて、その後に奈落に案内されました。舞台の下がこんなにも広く、また深いということに驚きました。何台ものエレベータもありました。花道の下を通って、鳥屋(とや)まで行きます。揚幕から客席に戻ってツアーは終わりです。
 このツアーはとても興味深かったですね。普段見えない裏方が全部わかります。
posted by オーツ at 05:25| Comment(2) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私はNYのブロードウェイミュージカルが好きなのですが、いつもバックステージツアーに参加しそびれてしまいます。言葉の問題というより、心のどこかに「夢の裏の仕掛けを知りたくない」という気持ちがあるのかもしれません。

大学院で近代文学の授業に出ているのですが「歌舞伎を見たことがある人」と教授が挙手を求められたところ、15人ほどの中で手を上げたのはカナダ人の留学生のみ。

「いちばん見なくてはいけない世代が日本文化を見ていない」
というビートたけしの言葉を思い出し、反省していたところです。
Posted by 黄桜カモメ at 2008年07月07日 09:43
黄桜カモメ様
 オーツも、学生時代は歌舞伎なんて見たことなかったです。
 同期の友人に歌舞伎好きの人がいて、ぜひ見るといいとすすめられても、足を運ぶ気がしませんでした。
 大学を卒業後に、テレビで歌舞伎を見たりして「あ、おもしろい」と思ったのが初めてでした。
 まあ食わず嫌いはいつの世でもあるものです。
Posted by オーツ at 2008年07月08日 05:08
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック