オーツが好きな映画です。1954 年というと54年も前の作品なんですね。
まず、主演のグレイス・ケリーが大変な美人で、いかにも女優といった感じで描かれます。男に襲われる主人公を演じるのにピッタリです。この人の話す英語を聞いているだけでも心地よくなります。
それに加えて、ストーリーが大変に鮮やかで、いうことなしです。この脚本はすごいものです。ヒッチコック監督の腕もあるのでしょうが、まずは、脚本のすごさに感激です。ちょうど、上質の推理小説を楽しんだあとの感じです。秀作といっていいでしょう。見終わった後はホントに満足します。
オーツは、今までにも何回か見たのですが、そのたびに、ストーリー(肝心の鍵)を忘れているので、新鮮な気持ちで見ることができます。
半世紀後に「ダイヤルM」(1998)というリメイク映画が作られていますが、何といっても、ストーリーが抜群にいいので、リメイクしてもそのよさは残ります。
犯罪を成し遂げた後、金遣いが荒くなるようでは、まだまだ修行が足りません。これでは完全犯罪なんて実行できません。すべて以前と同じく違和感なく演じていかなければなりません。
2008年06月28日
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