2020年10月29日

橘玲(2020.6.20)『女と男 なぜわかりあえないのか』(文春新書)文藝春秋

 オーツが読んだ本です。とてもおもしろい本でした。
 32本のエッセイから成り立っていますが、元々は週刊文春の連載「臆病者のための楽しい人生 100 年計画 性愛編」だったとのことです。したがって、一般の人向けにわかりやすく書かれています。とはいえ、それぞれの主張の裏付けとなる論文(主として英語論文)の出典が明示され、科学的な研究の成果が裏にあって、このようなエッセイになっているという点で、内容には非常に信頼性があります。
 本のタイトルを見て、一般的な男女差の本かと思っていたら、全然そうではなくて、元の連載のタイトルの方が内容に則しているように思いました。主として、男女間の恋愛やセックスを扱っています。あまり子供には読ませたくないですが、大人にはお勧めできる本だと思います。若い人(大学生くらい?)にはぜひ読んでほしいと思います。こういう知識があるのとないのとでは人生が変わってくると思うからです。
 それにしても、よくこんなことが「まじめに」研究されているなあというのがオーツの感想です。この種の本はほとんど読んだ記憶がありません。そして、著者の橘玲氏がこういう論文を探して読んでいることが驚きです。なかなか探す気にならないし、探しても読む気にならないのが普通の人でしょう。橘氏の好奇心というか探究心には恐れ入るばかりです。
 末尾の参考文献欄にあげたものは、橘氏の読んだもののごく一部にすぎないものでしょう。その何倍もの文献に目を通しているものと推測します。そうでないと適切な文献を掲げることができないものなのです。橘氏の読書量には舌を巻きます。
 最初の5章の目次だけ以下に示しておきます。

1.男と女の欲望はなぜすれちがうのか?
2.ナンパが証明した男女のちがい
3.同性愛者が教えてくれる男女の性戦略
4.「性器が反応しても興奮しない」不思議
5.男と女はちがう人生を体験している


ラベル:橘玲 恋愛
posted by オーツ at 04:23| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする