2020年05月24日

八幡和郎(2020.3.1)『歴史の定説100の嘘と誤解』(扶桑社新書)扶桑社

 オーツが読んだ本です。「世界と日本の常識に挑む」という副題が付いています。
 100項目の定説というか常識に対して、それは間違いだと述べるスタイルで書かれています。1項目2ページという分量が厳密に守られているので、区切りがはっきりしていて、トイレに置いておいて、用足ししながら読むのにピッタリでした。
 とはいえ、オーツは世界史も日本史もよく知らないので、定説の方さえも知らないことが多く、それを批判する見方は、いよいよ珍しいもの、まったく知らない新学説としかいえませんでした。
 書き方として「嘘と誤解」が何であるかを明示する書き方の方がいいように思いました。たとえば、31「江戸300藩の大名は愛知県出身者が過半数」という項を例に挙げましょう。著者の主張は「大名は愛知県出身者が過半数」ということですが、では、定説として広まっている嘘(誤解)は何でしょうか。関東出身が多いということでしょうか、全国バラバラだということでしょうか。本書中には明示されていません。
 おそらく、本のタイトルが後から付けられたのでしょう。だから、著者が各項を書き進めるときは「こんな意外なことがある」とかいうことで、おもしろコラムを2ページで書いたと思われます。最後に編集者か誰かがこういうタイトルにしたことで、ちょっと誤解しやすいことになってしまいました。
 著者の博識には驚くばかりです。その意味ではおもしろい本だということになります。
 目次は以下の通りです。
 第1章 日本古代史―古代史に謎などない―1-10
 第2章 日本中世史―愛と欲望に生きた中世人―11-20
 第3章 日本戦国史―信長・家康より秀吉―21-30
 第4章 日本江戸時代―江戸時代礼賛論の死角―31-41
 第5章 韓国史―韓国は日本の兄という嘘―42-49
 第6章 中国史―中華思想史観の虚構―50-60
 第7章 西洋史T(古代・中世)―誤解だらけの西洋史―61-71
 第8章 西洋史U(近世)―米国独立と仏革命の裏側―72-80
 第9章 世界と日本の近代史―明治日本の世界史的偉業―81-89
 第10章 世界と日本の現代史―平成日本の危機と世界史―90-100


posted by オーツ at 06:05| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする