2020年03月07日

スーパーでトイレットペーパーが売り切れ

 2月末くらいからでしょうか。近くのスーパーでトイレットペーパーが売り切れてしまいました。今でも空っぽの棚がそのままになっています。
 オーツの自宅には、何ロールかのトイレットペーパーの買い置きがあったし、妻と2人での生活ですから、使う量もさほどではないし、そんなにあわてるまでもないということで、次が入荷するまで待っていても大丈夫だと思っていました。
 これについては、朝日新聞の記事で、トイレットペーパーの生産は順調だというものがありました。
https://www.asahi.com/articles/ASN3366LZN33UQIP02Z.html
伊藤進之介「トイレットペーパー、こんなにあります 原料も在庫も」
(2020年3月3日 19時08分)

 まあ、何と、ボケた記事でしょうか。トイレットペーパーの生産が順調だというのはその通りでしょう。しかし、そんな写真を掲載しても無意味です。現実に近くのスーパーでトイレットペーパーを売っていないし、そういう状態が2週間近くも続いているのですから、買おうと思って「ない」となった家庭では大変な思いをしている可能性があります。
 こうなった原因がデマや人々の思い込みであるとしても、そんなことを分析・紹介しても無意味です。
 現実にトイレットペーパーが並んでいない現状をどうすれば改善できるのか、提言の一つでも書く方がマシです。
 オーツは、朝日新聞の(記者の)劣化を感じました。
 そんなことを思っていたら、DIAMOND ONLINE で、このことに関して読み応えのある記事が出ていました。
https://diamond.jp/articles/-/230623
塚崎公義(久留米大学商学部教授)「トイレットペーパーの品切れが簡単に解消しない複雑な事情」
(2020.3.4 5:25)

 現状は、皆が合理的なのに皆がひどい目に遭う「合成の誤謬」状態だというわけです。
 「メーカーとしては増産して利益を追求するよりも淡々と通常ペースで生産を続ける方が合理的」という考え方はわかりますが、やはり、ここは一時的にメーカーが増産し、在庫をどんどん販売に回して、実際にスーパーの店頭に商品が並ぶようにするべきでしょう。その後、パタッと売れなくなることは明らかですが、そのときは生産を控えるしかありません。こういう「生産量の変動」が起こるのは、メーカーにとって不都合ではありますが、やむを得ないものと思います。

 以下、オーツの個人的な考えを書いておきます。
 トイレットペーパーの棚が空っぽなのは、やや高い値付けをして利益を確保するチャンスでもあります。通常の数倍の値段を付けるのはどうかと思いますが、5割高くらいなら合理的な範囲でしょう。それでも、なくて困っている人は買いますから、確実に売れていくはずです。問屋からどんどん配送があるようであれば、3割高、1割高と値下げして、だんだん通常価格に戻すようにします。こうして、急がない人も普通に買えるようになります。必要な人から先に買ってもらうためには、むしろ、このような値上げは望ましいものともいえるでしょう。
 こういう「儲け」は不当利得でも何でもありません。工場が生産縮小になったときにも従業員に対する給与の支払いなどがあるので、経費がかさみます。「儲け」をそれに充てると考えれば、値上げは当然のことになります。小売価格も卸価格も工場出荷価格も同様です。
 消費者としても、何週間かの品切れ状態よりは、高いものが売られている状態の方が選択の幅が広がって望ましいものと思います。
 スーパーは、「一人1個まででお願いします」などという貼り紙をするくらいなら、値札を書き換えて5割増の価格に切り替えてトイレットペーパーが売れなくするほうがよかったかもしれません。もっとも、どの程度の値上げが望ましいかはなかなか判断がむずかしいので、現場の判断だけでは何ともならないかもしれません。

 ついでにいえば、最近は温水洗浄便座が普及していますから、トイレットペーパーがなくてもあまり不自由はありません。温水でおしりを洗ったあと、適当な布で拭いてもいいと思います。風呂上がりにバスタオルで身体を拭くのと同じです。その意味では、トイレットペーパーがなくて困るのは、温水洗浄便座でない家庭とか、まだ十分うまく温水洗浄便座を使えない幼児がいる家庭とかになりそうです。
posted by オーツ at 04:36| Comment(0) | ニュース時評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする