2019年12月07日

渡辺正(2018.6.25)『「地球温暖化」狂騒曲』丸善出版

 オーツが読んだ本です。「社会を壊す空騒ぎ」という副題が付いています。
 とてもおもしろい本でした。題名からわかるように、地球温暖化は全然問題ではなく、CO2 削減というのもまったく不要だという話です。
 世の中で一般的に語られている温暖化防止のさまざまな方策が全部ムダであるというのは痛快です。
 この本を信頼するか否かは、書かれている内容をどう判断するかという問題です。著者は、具体的なデータを各所から集め、検討していきます。オーツは、この内容なら十分信頼できると判断しました。
 最近では、COP25 が話題になっています。温暖化対策と称して、世界中の国と地域が集まって討議しています。しかし、本書の記述によれば、こんなのは無意味だということになります。
 先日、オーツが NHK のニュースを見ていたら、笑ってしまいましたが、温暖化の影響で、東京で夏の最高気温が40℃を越える「激暑」になるとか、真冬でも半袖姿でいられるとか、映像化していましたが、そんなのは平均気温が5℃〜10℃くらい上昇したときに起こることであって、今考えられているような、このままだと21世紀末に平均気温が3℃上昇するということを大げさに誇張して示しただけのことです。

序章 東京都「LED電球」の茶番劇
 東京都の節電策であり、4.4 万トンの CO2 削減が可能になるはずの施策ですが、節電量を計算すると、東京都の総電力使用量の 0.1% にしかなりません。この程度の節電ではほぼ無意味です。また、電気代が23億円浮くのはいいことですが、この23億円はどうなるのでしょうか。何かを買うことに回せば、それは必ず CO2 が出ることにつながるわけです。
 というわけで、これはまったくの机上の空論であるという結論になります。
1章 二酸化炭素――命の気体
 過去数百年にわたって CO2 の濃度が増えてきたことは事実です。しかし、それは、植物に対して大変な恩恵を与えているのであって、植物に寄生して生きているすべての動物にも望ましいことです。農業生産も向上しています。5億年とか、もっと長い時間を取ると、CO2 濃度はむしろ下がっています。
2章 地球の気温――まだ闇の中
 IPCC の報告書でも触れられている気温の上昇ですが、これもはっきりとはわかっていないという話です。上昇がいわれるのは、1905年からの百年間で約1℃上昇したという事実です。1975年からの気温の急上昇にしても、100年間で 1.5 ℃でしかありません。しかし、気温の上昇ということ自体、明確ではありません。一般に気温は都市部で測定されているため、都市化(都市における人口の集中)による影響が大きいのではないかと考えられます。最近は都市部以外での気温の計測データも蓄積されつつありますが、それによると、気温の上昇は見られないようです。
 そんなわけで、「温暖化」を主張する組織のデータでは気温値を「加工」してグラフ化しているのですが、これは科学的に厳密なものではなく、かなり問題があるようです。
 たくさんのグラフを引用しつつ、気温の上昇ということ自体がおかしいということを述べています。
3章 地球の異変――誇大妄想
 台風の巨大化とか、被害の甚大化とか、異常気象がいわれています。島国が水没化するというのもその一種でしょう。しかし、そういうもののすべてが誇大妄想だという話です。出てくる話は多岐にわたり、氷河の衰退や海水の酸性化などにも触れられています。そして、この章でも大量のグラフを示しつつ、特に問題はないということを述べています。
4章 温暖化対策――軽挙妄動
 CO2 削減は、お金がかかるばかりで、効果はほとんどないという話です。省エネもムダ、温暖化対策をする組織も不要、日本は年3兆円をドブに捨てている、というような話が並びます。パリ協定も実効ゼロと切り捨てています。日本の場合は、2030 年段階で、80兆円を使って、気温上昇に対する抑制効果は 0.001 ℃以下と推定されます。化石資源はまだまだ十分あるので、それを使っているうちに、新しいエネルギー源(核融合とか?)が見つかるだろうという話です。
5章 再生可能エネルギー――一理百害
 再エネの推進は、補助金による格差拡大、景観破壊、豪雨の被害拡大、食品や飼料の価格上昇など、マイナス面が多いという話です。
6章 学界と役所とメディア――自縄自縛
 IPCC は温暖化を叫び続ける必要がある組織です。なぜならばそれが設立の趣旨だからです。科学者も、温暖化を支持すれば研究費がもらえるし、論文が書けるけれど、そうでないという趣旨では研究費は出ないとのことです。そういう研究者の生態を描いています。メディアも「温暖化」という危機をあおる話には飛びつきますが、その反対方向の記事は(価値がないとみなされ)載りません。
終章 環狂時代――善意の暴走
 豊洲の「ベンゼン100倍」騒ぎも、福島の受難の話もそうですが、人間は、大したことない問題を大げさに騒ぐ傾向があります。その根本には、人工物は恐いという信念のようなものがあるようです。
 温暖化問題も同様です。大騒ぎするほどの問題ではないのですが、騒ぐ人の声ばかりが増幅される状況になっているという話です。

 さて、本書の内容はこういうことだと思いますが、では、なぜ COP25 で190ヵ国以上の国と地域が集まって、議論しているのでしょうか。こんなに多くの人がダマされているのでしょうか。
 こういう点を片目で見ながら、いろいろな情報を集めてみたいと思います。

参考記事
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58217


posted by オーツ at 04:19| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする