2019年10月30日

橘玲(2019.3.6)『人生は攻略できる』ポプラ社

 オーツが読んだ本です。表紙には「君たちはこれからどう生きるか?」と「お金と仕事と幸せの授業」と書いてありますが、奥付には特に記載がないので、これらは副題ではないように思います。
 本書は若い人向けに書かれた人生の指南書です。内容は、過去の橘玲氏の本と重複しているところが多く、オーツはそれらを読んできたので、あまり多くを学んだ気はしませんでした。とはいえ、橘氏の本を読んだことのない人には、それらのエッセンスが本書に詰め込まれていますので、学ぶところが多い一冊と言えるでしょう。
 人生の基本となる土台を、@お金(金融資本)、A仕事(人的資本)、B愛情・友情(社会資本)に分けて考えることによって、大多数の人に当てはまる生き方の類型を説明するあたりは本当に見事な考え方だと思います。
 オーツ自身が若いころに本書に出会っていたとしたら、人生がかなり変わっていたかもしれません。
 今となってから本書を読むと、納得するところが多く、若かりしオーツ自身に対するアドバイスとして本書のようなことを伝えたい気持ちになります。
 ある意味で、日本の将来を見通した本でもあり、日本がどうなるか、その中で自分はどう生きるかを考える本でもあります。
 シリコンバレーで飛び抜けた高収入をねらうか。いや、オーツにはそこまでの突出した特技があるわけでもないので、それは無謀というべきでしょう。しかし、そこそこの技術はある(若いときはあった)と思うので、それを活かした道に進むことを考えてもよかったかもしれません。
 オーツの人生は、たまたまの積み重ねでこんなことになってしまいましたが、本書を読んで理解し、その上で人生を考えていたら、今のようになっていたかどうか、若干疑わしいように感じました。でも、結局、今のような人生を歩んだ可能性もやはり大きいように思います。
 というわけで、若い人向けの本ではありますが、年配者が読んでもそれなりにおもしろいのではないかと思います。「来し方行く末」を考え直すきっかけになるかもしれません。
 多くの人が、本書のような考え方を常識として持つようになると、日本社会が変わっていくでしょうね。

参考:ブログ内での橘玲氏の著書に関する記事
2019.9.2 橘玲(2019.4.3)『働き方 2.0 vs 4.0』PHP研究所
    http://o-tsu.seesaa.net/article/469521949.html
2018.11.5 橘玲(2018.6.13)『朝日ぎらい』(朝日新書)朝日新聞出版
    http://o-tsu.seesaa.net/article/462564232.html
2018.9.11 橘玲(2016.4.20)『言ってはいけない』(新潮新書)新潮社
    http://o-tsu.seesaa.net/article/461545096.html
2018.7.8 橘玲(2018.1.20)『80's エイティーズ』太田出版
    http://o-tsu.seesaa.net/article/460405694.html
2018.2.24 橘玲(2017.11)『専業主婦は2億円損をする』マガジンハウス
    http://o-tsu.seesaa.net/article/457130337.html
2017.9.30 橘玲(2017.6)『幸福の「資本」論』ダイヤモンド社
    http://o-tsu.seesaa.net/article/453836522.html
2017.3.10 橘玲(2017.1)『ダブルマリッジ』文藝春秋
    http://o-tsu.seesaa.net/article/447764821.html
2016.11.23 橘玲(2016.5)『「リベラル」がうさんくさいのには理由がある』集英社
    http://o-tsu.seesaa.net/article/444226367.html
2015.7.10 橘玲(2015.3)『橘玲の中国私論』ダイヤモンド社
    http://o-tsu.seesaa.net/article/422093307.html
2014.9.28 橘玲(2014.6)『バカが多いのには理由がある』集英社
    http://o-tsu.seesaa.net/article/406146199.html
2013.4.30 橘玲(2012.11)『不愉快なことには理由がある』集英社
    http://o-tsu.seesaa.net/article/357882772.html
2013.4.27 橘玲(2012.10)『臆病者のための裁判入門』(文春新書)文藝春秋社
    http://o-tsu.seesaa.net/article/357398654.html
2012.8.27 橘玲(2012.5)『(日本人)』幻冬舎
    http://o-tsu.seesaa.net/article/288557773.html


ラベル:橘玲 人生
posted by オーツ at 04:34| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする