2019年10月21日

門田隆将(2019.5.30)『新聞という病』産経新聞出版

 オーツが読んだ本です。
 とてもおもしろく読みました。
 本書のメインは、産経新聞の連載「新聞に喝!」および雑誌「正論」に発表したものに加筆したものです。
 著者の門田氏は、新潮社で長く「週刊新潮」の編集に携わった人で、ジャーナリストといっていいでしょう。その著者が今の新聞を「病」と見ているのですから、「おや?」と思ってしまいます。
 しかし、読んでみると、著者の言っていることにうなずけるところが多く、ためになったような感じがしました。いわば、「新聞を見る目」を教えてもらったような気分です。
 「新聞に喝!」から収録したものは、1回分の記事が本の形で3ページ程度の分量しかなく、読んでいくと十分論じ切れないうちに次のトピックに移ってしまうような感じがします。一方、各章末に置かれた「論点」は「正論」の記事が基になったもので、十分な長さがあり、論じ切れているように思います。本書は両方が混じっている形なのがちょっと残念な気がします。
 オーツが共感した部分を数ヶ所引用しておきましょう。
 p.131 「朝日新聞が日本人を貶める目的は一体、何だろうか。私には、それがどうしてもわからないのである。」
 オーツも以前から同様の疑問を持っていましたので、ハタと膝を打ちました。この疑問に対する回答は本書中に出てきます。
 pp.236-237 「朝日には友人も多いので、私はたまに彼らと議論することがある。その時に気づくのは、彼らに「自分たちが日本を貶めている」という意識は全くないことだ。【中略】私が驚くのは、彼らには、日本を貶めている意識はなく、むしろ国家権力に対して厳しい記事を書いていると思い込んでいる点だ。」
 何と、こういうことなのですね。この一言で、朝日新聞の書き方のスタイルが全部わかってしまったような気がします。
 p.204 「自己の主張に都合のいい一方の情報だけを与えて、都合が悪い情報は決して報じない日本の新聞。もはや、そんなものは「新聞」とは呼ばない。」
 まさにその通りです。こうして、新聞は読んでもしかたがないゴミになってしまいます。「マスゴミ」という侮蔑的な言い方は言い得て妙なものです。
 日本の新聞のこれからのあり方を考える上で、とても参考になる本だと思います。

参考記事:
http://ponko69.blog118.fc2.com/blog-entry-5372.html
http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-7585.html


posted by オーツ at 04:10| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする