2019年09月29日

志賀櫻(2014.12.20)『タックス・イーター』(岩波新書)岩波書店

 オーツが読んだ本です。「消えていく税金」という副題がついています。
 先日オーツが読んだ『タックス・ヘイブン』
2019.9.27 http://o-tsu.seesaa.net/article/470502731.html
の続編といった感じでしょうか。
 タックス・イーターというのは、税金に群がり、税金を自分のために使おうとする人々のことです。
 族議員、官僚、関連業界や企業などがそれに当たります。多くの人は、そういう人々がうごめいていることにも気がつかずに、のほほんと暮らしている場合が大半でしょう。自分の懐が直接傷むのではないから、あまり気にならないのでしょうか。しかし、日本という国をむしばんでいるというのも一面の事実です。誰が、どのように、どんな方法で、税金をむしばんでいるのか。それを本書は克明に書いているともいえます。
 とはいえ、個々の企業に関して固有名詞を出して記述している場合は少なく、そういう場合はいずれもすでに新聞などでさんざん書かれてきた企業などに限られています。まあ、それ以外の、普通に活動している企業の名前を出して書くわけにはいかないだろうとは思いますが、しかし、そういうことでは、どうも抽象的にならざるを得ず、イマイチ記述に具体性がないようにも感じられます。なかなかむずかしい問題であり、書きすぎると名誉毀損だとか何とかいう問題に直結してしまいます。
 目次は以下の通りです。

はじめに
第1章 タックス・イーターの期限
第2章 タックス・イーターが群がるもの
第3章 タックス・イーターとは何か
第4章 終わりなき行政改革――タックス・イーターとの戦い 国内編
第5章 国境を越えて――タックス・イーターとの戦い 国際編
第6章 問題の所在と対策
おわりに

 本書は、税金を通して日本がどういう国であるのか、何をしようとしているのか、その過程でどんな問題が生じているのか、そのあたりを記述したものといえるように思います。


posted by オーツ at 04:30| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする