オーツは妻と湯河原の温泉旅館「千鶴」に宿泊しました。
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ここはかなりの低料金です。二人で泊まって、一人 11,880 円です。
15:00 からチェックイン可能ということで、雨が降っていたこともあり、その時刻に旅館に着きました。
旅館の前の庭にクルマを止めました。5台駐車可能という話ですが、そんなにスペースはないように思いました。無理に詰めればそうなるでしょうか。
部屋は全部で10室あるそうですが、この日の宿泊客はオーツたちだけのようでした。(であれば、駐車スペースは問題ありません。)
チェックイン時に前払いで宿泊料を払いました。
客室は和室でした。部屋に入るとテーブルの上にお茶のセットが置いてありましたが、お菓子のサービスはありませんでした。自分で持参したお菓子を食べました。
床の間に立派な金庫がありましたが、出し入れ口が壁を向いていました。カギがかかったままで金庫としては機能しません。使えない金庫は撤去するべきではないかと思います。
床の間には絵が飾ってありましたが、その下にエアコンが設置されていました。エアコンの設置場所の高さは1メートル半くらいであり、使い勝手が悪いと思います。部屋全体に冷気を行き渡らせるようになっていません。よく見ると、天井付近に埋め込み型のエアコンも設置されていましたが、どうもこれが壊れてしまったようです。後付けで壁掛形エアコンを設置した形です。
トイレはウォシュレットではありませんでした。まあ、そんなものかもしれません。
窓に付いていたカーテンは、1枚ものでした。普通はその外側(ガラス窓側)にレースのカーテンがあるものです。窓の上の方を見ると、カーテンレールは2本設置してありました。以前はレースのカーテンがあったものと思われます。
部屋には小風呂が付いていましたが、現在はこれが使われていないようです。宿泊者全員が共同で使う大風呂が24時間使えるので、特に問題はないと思います。
大風呂を使ってみました。普通に使えます。しかし、カランは一つしかなく、それとは別にシャワーが一つ設置されていました。まるで一人用の風呂です。洗い場での水の配管は壁の中に埋め込まれていましたが、お湯の配管が浴室内にむき出しになっており、これが後付けであることがわかります。
バスタオルもフェイスタオルも、イマイチの品質で、薄っぺらでした。歯ブラシは1回だけ使える安物でした。
1階のロビーのところで無線LANに接続できるのですが、ロビーには冷房がなく、暑く感じます。さらに困ったことに、ロビーに蚊がいるらしく、オーツがちょっとソファに座ってパソコンを操作していたら、2ヶ所ほど刺されてしまいました。
客室からは無線LANが使えません。
さて、夕食です。食堂(和室)に行ってみると、固形燃料で温める銘々鍋にすでに火が付いていました。朴葉焼きとのことでした。旅館ではよく銘々鍋が出てきますが、普通は客が着席してから火を付けるのではないかと思います。
刺身は2人前が大皿に盛り付けられて出てきました。見た目が派手です。おいしくてけっこうでした。
天ぷらやサバの塩焼きもおいしかったです。これが温かい形で提供されたら、もっと評価が高くなるのですが、人手が足りないようですから、さすがにそれは無理かと思います。
オーツは、瓶ビール(小瓶)650 円と日本酒の燗酒1合 550 円を飲みました。
朝食は、銘々鍋で湯豆腐が提供されました。例によってすでに着火済みでした。アツアツの豆腐が食べられるのはけっこうですが、味噌汁にも豆腐が入っていました。これは別の具にするほうがいいように思います。食後に出たデザート(ぜんざい)が大きくて、突然満腹になった気がしました。
というわけで、この旅館は、宿泊料は安めですが、それに見合ったサービスのように思いました。湯河原は観光地ですから、この価格とサービスでやっていけるのでしょう。観光地でなかったら、経営はかなりきびしいと思います。東京からもっと離れた場所であれば、この宿泊料でもっと立派なところに泊まれるように思います。
全10室の旅館で、とある日の宿泊客が1組だけというのでは、コストがかさんで大変だろうと思います。オーツが心配することではありませんが。