2019年05月26日

六古窯 ―〈和〉のやきもの@出光美術館

 オーツは、出光美術館で開催された「六古窯 ―〈和〉のやきもの」という展示会に行ってきました。
http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/
 「六古窯」は「ろくこよう」と読みます。一発でカナ漢字変換できませんから、あまりなじみがない言い方だと思われます。中世から現代に至るまでやきもの作りが続いている瀬戸(せと)、常滑(とこなめ)、越前(えちぜん)、信楽(しがらき)、丹波(たんば)、備前(びぜん)を総称して「六古窯」というのだそうです。
 これらの日本のやきものは、生活の必需品でしたが、のちの時代では茶の湯の器として使われたようです。
 今回は、約100点の壺、甕(かめ)、摺鉢(すりばち)などが展示されていました。

第1章 中世陶器の系譜 ―瓷器系・須恵器系・土師器系
 入口を入ってすぐ右のところでは、中世の陶器の種類を分類して見せていました。粘土の材質の影響が大きいようですが、窯の大きさや形、焼き方なども関わって、それぞれの特徴が出てくるということです。
第2章 六古窯と中世諸窯
 入口を入った左側では、六古窯のそれぞれを代表する作品が並べられていました。
第3章 中世陶器の系譜から発展した茶陶
 奥の左側では、桃山時代の茶の湯の道具などがありました。形が小さかったり複雑だったりして、だんだん技術が洗練されていったように思います。
第4章 中世の人々が好んだ唐物
 出口に近いところでは、中国の焼き物が紹介されていました。日本の焼き物のお手本だったとのことです。
第5章 後世の眼が見た中世のやきもの
 出口の隣では、江戸時代に作られた二つの作品、それと写真家の土門拳が所蔵していた大きな壺が二つ展示されていました。中世の焼き物がずっと後まで影響を与えていることがわかります。

 日本では、形が完全に整っているわけでないものも使われてきたようです。焼くときに傾いてしまったり(釉薬が変な形に垂れたり、完全な丸でなく変形していたり)、粘土中の水分が影響してコブができてしまったりしたようなものでも、そのまま使われてきたということです。日本人は、そういうものでも大事に使おうとしたということかもしれませんし、むしろ、そういう一見失敗作のようなものの中に美=味わいを感じてきたということなのでしょう。
 オーツは、焼き物に関してはよくわかりません。なぜこれが重要文化財なのか、なぜこれが「美しい」とされるのか、何回見てもわかりません。まさに、猫に小判、豚に真珠、馬の耳に念仏といったところです。
 しかし、金曜の 18:00- の列品解説はおもしろかったです。学芸員の方のお話を聞いていると、展示品の見方が変わってくるような気がしました。
 さらに、学芸員の方のお話しによれば、同じ展示会に何回か足を運ぶ人もいるとのことです。だから列品解説の内容(重点の置き方)をそのたびに少しずつ変えているということでした。
 オーツは、1時間ほど自分で回って展示品を一通り眺め、それから50分ほど列品解説を聞きながらもう1回見て回りました。
posted by オーツ at 04:24| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする