2018年12月02日

江戸絵画の文雅@出光美術館

 オーツは出光美術館で開催されている「江戸絵画の文雅」展覧会を見に行きました。「魅惑の18世紀」という副題が付いています。
http://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/
 前回と同様に、17:00 ころに美術館に着き、一通り館内の展示物を見たあとで、18:00 からのギャラリートークに参加しました。40分ほど学芸員の方が今回の展覧会の見どころを解説してくれます。このスタイルがオーツの好みです。
 今回は絵画が中心でしたので、比較的わかりやすかったように思います。
 入口付近には与謝蕪村(よさぶそん)や池大雅(いけのたいが)などの絵が展示されていました。二人が書いた六曲一双の大きな屏風が向かい合うように陳列されていました。
 ちなみに、オーツは間違えて「よさのぶそん」と覚えていました。よくある間違いの一つのようですね。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1090594835
によると「「よさ〈の〉ぶそん」と読む人が多いのは、与謝野鉄幹・晶子にひきずられているのと、そっちのほうが語呂がいいからでしょうね。」と指摘されています。
 ちょっと奥の方には「琳派のみやび」ということで、尾形光琳や俵屋宗達の作品が並んでいました。こちらは金箔が使われていたりして、急に派手な感じになります。
 別のコーナーでは「禅味逍遙」ということで禅に関するトピックを題材にした墨画が並んでいました。色がないので地味な感じになっています。
 奥の左手には「見立て」による絵画が並んでいました。「見立女三の宮図」は、江戸時代の遊女を描いたもののように見えながら、足元に猫がいたり、御簾がめくれて書いてあったりで、源氏物語の女三の宮を彷彿とさせるというわけです。オーツは残念ながら源氏物語などの素養がないものですから、そんなこともわからず、解説されて「ああそうなんだ」といったところです。
 このあたりには、派手な色使いの作品がたくさん展示されていました。
 最後には「猿鹿図屏風」という六曲一双の大きな屏風が展示してありました。オーツは、猿も鹿もよく描けているなあくらいにしか感じませんでしたが、学芸員の方の解説によると、猿と鹿は中国で高い地位と富の象徴なのだそうです。高貴な人の長寿の祝いか何かのために描かれたのではないでしょうか。ただし、ニホンザルが描かれているので、題材は中国でも、日本を描いているといえるわけです。猿の向こう側に滝が見えるが、この滝は形からいって大阪にある「箕面の滝」だろうとのことです。とすると、鹿は奈良の鹿ではないかということになり、制作者の森狙仙が大阪を中心に活動していたようなので、自分の身近な素材で描いたということになるわけです。
 絵自体が見事ですが、こんな解説を聞くと、さらにこの絵の周辺に関する知識が増えて、わかったような気になります。絵画は、それ自体おもしろいものであると同時に、その周辺を知るとさらに興味深いものになるという好例でした。ギャラリートークはこういう意味でもおトクです。
 今回の展示品の大部分は出光美術館の所蔵品です。この美術館はものすごい量の収蔵品があることがうかがわれます。
posted by オーツ at 05:54| Comment(3) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする