2018年11月09日

和田政宗(2018.7.28)『「嘘の新聞」と「煽るテレビ」』扶桑社

 オーツが読んだ本です。
 刺激的なタイトルですが、本書を通読すると、このタイトルがもっともだと思えてきます。
 最近の新聞とテレビの報道でおかしいと思うことが多くありますが、それをまとめて述べた本です。どんなことがおかしいのか、具体的な事実に基づいて書いており、説得力があると思います。
 著者は「元NHKアナウンサー」であり、「現参議院議員」でもあります。マスコミ業界の関係者は、このような「批判本」に真摯に答える必要があるのではないでしょうか。マスコミが今のままでは、今後の日本の行く末が危ぶまれます。
 第1章「NHKは「捏造反日協会」?」では、NHKの中のさまざまな問題点を取り上げ、なぜこんな報道がなされるのかを論じています。
 第2章「敗戦後遺症に侵される左派系メディア」では、中日新聞、東京新聞、沖縄の二つの新聞を取り上げ、現状を記述します。これらのマスコミには、とても残念な面が多々あることがわかります。
 第3章「加計・森友学園問題が暴いたメディアの本性」では、朝日新聞をメインに、毎日新聞や中日新聞も取り上げ、加計・森友問題をどう報道してきたかを論じます。マスコミの偏りのひどさが痛感されます。
 第4章「財務省書き換え問題の本質」でも、朝日新聞を中心にテレビや週刊誌などの報道の状況を示し、本質をとらえていないことを批判しています。
 終章「メディアに未来はあるのか」では、現状を踏まえつつ、今後のメディアのあり方を論じています。
 全体として、納得のいく議論のしかたですし、書かれていることは妥当なように思いました。問題は、マスコミ側の受け止めです。これからマスコミはどうあるべきでしょうか。それが日本の今後にいい影響を与えるでしょうか。オーツはどうもあまり明るい気分になりませんでした。今、本書に書かれているような報道をしているマスコミですから、数年程度でこの「傾向」が変わるとも思えません。
 最近のいくつかの問題をめぐっては、マスコミの劣化が目立っていますが、オーツの感覚では、ネットの言論は、いわばそれを救っているかのようです。もう、日本の言論はマスコミがにぎっている時代ではなくなったかのように思えます。ネットで知ることができる言論のほうがはるかに本質を突いているように思えます。今後ともその傾向が続くならば、今のマスコミは人々によって無視され、捨て去られるでしょう。見向きもされなくなったら、マスコミとしては終わりです。もしかすると、マスコミは現在そのような崖っぷちに立たされているのかもしれません。マスコミ自体は気づいていないように感じられますが。
 というわけで、本書はとても読み応えがありました。

参考記事:
http://ponko69.blog118.fc2.com/blog-entry-4943.html


posted by オーツ at 05:21| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする