2018年06月25日

田山花袋(1931)『田舎教師』(岩波文庫)岩波書店

 オーツはつくづく文学に向いていないなあと思いました。
 田山花袋の『田舎教師』を一読しました。岩波文庫で280ページを超える厚みがありました。注は、その後に16ページにわたって付けられており、さらに解説が2本掲載されていました。
 しかし、一読して、一体何がおもしろいのか、オーツにはまったく理解できませんでした。100 年以上前の、1900 年ころの熊谷〜行田〜羽生あたりの描写が出てきて、当時はこんなだったのだなあという感慨は持ちました。当時は、テレビもラジオも映画もなかったし、主人公・林清三の日常生活や周りの風景をことばで描写するしかなかったのだろうと思います。本文中に、植物の名前がたくさん出てきて、いかにも田舎の感じがしますが、オーツはそれぞれの植物が区別できるほどの知識もありませんから、そんな描写をされても、「ふーん」という感じです。
 植物だけでなく、清三の日常生活が詳しく描写されますが、だから何なのか、なぜ田山花袋はこんな作品を書こうと思ったのか、さっぱりわかりませんでした。どちらかというと、清三の周りの日常が淡々と描かれている感じです。清三が若くして死んでしまうという展開は意外でしたが、だから何なのかという面が何も書かれていません。あくまで淡々とした描写です。
 オーツ的には、こういう作品を読むよりは、写真、さらには映画(動画)という形で目の前に景色が広がっていくほうがずっとおもしろいと思います。
 そんなことで、冒頭のような感想になるわけです。
 この作品を読んで、泣けたという人もいるそうです。末尾の解説にも出てきます。しかし、オーツはそんな感じはまったくありませんでした。

参考記事:
https://bookmeter.com/books/527604
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/4061311115/ref=acr_dpproductdetail_text
http://www.suugakudojo.shop/contents/book/tayama.html
https://ameblo.jp/classical-literature/entry-11239416746.html
http://glemaker.hatenablog.com/entry/20120123/p1
http://diamondconcert.com/732.html
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/1365
https://turugimitiko.hatenadiary.jp/entry/2018/06/03/093702


posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする