2018年06月01日

矢部宏治(2017.8.17)『知ってはいけない』(講談社現代新書)講談社

 オーツが読んだ本です。「隠された日本支配の構造」という副題が付いています。
 「日本支配」とはアメリカが日本を支配しているということを短くいったものです。
 全9章で、それぞれ、日本とアメリカの関係を考えさせるものです。
 第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
 横田空域の問題を取り上げます。日本の首都圏は米軍に支配されていて、日本の飛行機は米軍の許可がないとそこを飛ぶことができないという話です。岩国や嘉手納など、他にも全国各地に似たような空域があるということです。
 第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
 全国どこであっても、米軍基地の外であっても、米軍は軍事演習などで自由に行動できるし、それにともなって事故や事件が起こっても、日本の警察に捜査権はないということです。米軍の財産について捜査できないとなれば、事実上、何もできないのと同じです。
 第3章 日本に国境はない
 米国が日本国内のどこにでも基地を置き、自由に軍事行動ができ、米軍とその関係者は自由に米軍基地に降り立つことができます。これを称して「国境がない」ということです。
 第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
 日米合同委員会が事実上の最高決定機関だということです。アメリカ側はほぼ軍人で、日本側はエリート官僚が出席します。
 第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
 占領時に米軍が持っていた裁判権(米軍関係者が日本の法によって裁かれない権利)と基地権(米軍が日本の国土全体を自由に使用する権利)が、占領終了後もずっと継続しているという話です。
 第6章 政府は憲法にしばられない
 米軍機は、米軍住宅の上では絶対に低空飛行をしない。それはアメリカの国内法がそうした危険な飛行を禁止していて、その規定が海外においても適用されるからだというわけです。しかし、日本人の住宅の上は低空飛行しても問題はなく、つまり、日本人の人権は守られていないというわけです。結局、憲法が機能していないということです。
 第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
 第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
 第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である

 最後のほうは内容要約をスキップしますが、こうして、「隠された日本支配の構造」をあばくことが本書の目的というわけです。オーツはこうした事実を知らなかったので、大変おもしろく読むことができました。これは単なる陰謀論ではなく、裏付けのある文書が存在するということです。この点が一番興味深いところでした。
 本書を読むことで、日本という国と米軍との関係がすっきりわかったような気がしました。

参考記事:
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53435


posted by オーツ at 03:40| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする