オーツたちはバスで移動し、10:55 に入場、17:00 出口集合ということで6時間もの見学時間が確保されていました。
本館は、ガイドさんに連れられて、あちこちを回る形になりましたが、美術館自体が広すぎてどこがどこなのか、わからなくなりました。王室コレクションというのは本当にすごいものです。
レオナルド・ダ・ビンチやレンブラントなど、さまざまな絵画が展示されていましたが、オーツは美術品にはあまり興味がなく、何が何だかわからなかったというのが素直な感想です。
一番おもしろかったのは、金箔でおおわれたクジャクやフクロウなどの置物で、定刻が来ると動き出す「時計」になっていました。
今は、1週間に1回だけ、専門の職人が来てメンテナンスをしているのだそうです。そのときだけ実際に動作するということです。隣のディスプレイで動画を見せていましたが、よくまあこんなからくり時計を作ったものです。
本館の一部のスペースを利用して、エジプト展をやっていました。ミイラや棺の展示がありましたが、オーツはこちらのほうがおもしろいと思いました。(オーツは、美術館よりも博物館の方が好きということでしょう。)
15:00 すぎからは新館のほうを見て回りました。新館はマティス、ゴーギャン、セザンヌ、モネ、ピカソなどこれまたたくさんの絵画が並んでいました。あまりに多すぎて、何が何だかわからないし、何を見たのかも覚えていません。
オーツたちは、1時間ちょっとの時間で回ったのですが、全然見切れませんでした。建物内をぐるり一周する形で部屋が並んでおり、順番に見ていけば全部を見られるように配置されているのですが、途中で抜け道のようなものがあったりして、本当に全部見られたのか、自信がありません。最後は駆け足になってしまいました。
エルミタージュ美術館は、館内の写真撮影が自由でした。ただし、フラッシュは禁止です。これはまた太っ腹です。日本でこの種の美術館で写真撮影自由というのはまずないと思います。名画にはたくさんの観光客が押しかけ、並んで写真を撮っていました。
オーツも、何枚か写真を撮ったのですが、あとで振り返ってみると、なぜこの絵を写真に収めたのか、わからなくなっています。ガイドさんの説明を録音しておけばよかったのかもしれません。いや、仮にそうしても、今後解説を聞き直すことはたぶんなさそうに思います。
なお、この日は、泊まったホテルで二つの小事件がありました。
一つは、風呂のお湯が茶色だったことです。まあ浸かって身体を洗うには問題がないので、そのまま使いましたが、あまり気分がいいものではありません。
もう一つは、お菓子紛失事件です。連泊だったため、バッグを一つ部屋に残して置きました。その中に、おみやげ用に買ったお菓子を三つ入れたままにしておいたのですが、そのうちの一つだけがなくなっていました。
大した金額のものではないし、騒いでも時間と手間がかかるだけで、従業員を問い詰めてもしかたがないし、三つあったという確かな証拠もないし、というようなことであきらめましたが、どう考えても掃除担当者がくすねたとしか思えません。こういう従業員がいるということでは、これまた気分がいいものではありませんでした。
ラベル:エルミタージュ美術館