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でした。予約するときには、ホームページから宿泊プランを選びました。「【This is 辰巳館】いろり料理を満喫♪スタンダードプラン(利根川のせせらぎ聞く 新モダン和洋室 10畳+シモンズベッド)」というもので、二人で宿泊して一人 19,590 円でした。
部屋に案内されると、10畳の広い部屋と、その隣にツインのベッドが並ぶ寝室がありました。
窓からは利根川が見えます。川が流れるザーザーという音が聞こえて風情があります。ただし、川の向こう側には背の高い建物があり、マンションのようでした。広い眺めが遮られてしまいます。マンションを眺めると、一部洗濯物が干してあったりしましたから、入居者がいるようですが、全体に空室が並んでいるような感じでした。こういうリゾートマンションは、今では全然はやらないものだと思います。
冷蔵庫の中に缶ビールが冷えていたので、オーツはさっそく1缶開けて飲みました。テーブルの上にはお茶請けのお菓子などがありましたが、そこに漬け物もありました。漬け物を爪楊枝で食べながらビールを飲む。これは極楽です。
この旅館のお風呂は三つあり、一つが女性専用です。あとの二つは時間帯によって男女が入れ替わり、8:00-8:30 と 20:00-20:30 は入浴できません。オーツは夕方に1回、朝に1回、それぞれの温泉を楽しみました。妻は、合計で4回も入浴していました。
露天風呂付きのお風呂が気持ちよかったです。夏は露天風呂がいいですねえ。
入浴している人の数が少なく、ゆっくり入れました。
夕食は「いろり料理」とのことだったので、囲炉裏の回りに座って食べる方式かと思ったのですが(オーツは過去にそういうスタイルの民宿に泊まったことがあります)、実際は食事処のテーブルで食べるようになっていました。
夕食の会場に行くと、すでにテーブルの上にいろいろなものが並んでいました。
一番目に付くのは、写真の左手奥にある鍋料理です。そして写真の右手奥(実際には対面式に座る二人の真ん中の位置ですが)にある炭火焼きの道具です。中には本物の炭が入っていました。これを使って、その左側にある各種の肉や野菜と左側の端にあるおにぎりを焼いて食べます。
前菜と漬物はすでに用意された状態になっていました。
どんなものを食べたか、テーブルの上にあった当日のメニューを書き写しておきましょう。
炭火山里料理 文月のおもてなし
食前酒 ぶどう酒
前 菜 姫鱒寿司
冬瓜
もろこし豆腐
隠元胡麻和え
山くらげ梅肉和え
お造り 群馬が生んだ最高級虹鱒「銀光」
利根の清流「川ふぐ」
流水育ちの「桜鯉」
炭火焼 鮎の塩焼き・特選牛・伊達鶏のモモ
月夜野椎茸・獅子唐辛子・里芋万頭
小菅さん家のとうもろこし
上州名物 焼きまんじゅう
温 物 牛スジ煮込み
冷し鉢 季節野菜の柚子ジュレ掛け
鍋 物 赤城鶏つくねレタス鍋
焼きおにぎり みなかみ町の米名人本多義光さんのお米を「けんさんやき」秘伝味噌で
香の物 みどりさんのお漬物
水 物 スイカ
緑さん家のブルーベリーゼリー
これらの料理は、仲居さんが順次運んでくれました。みんなおいしかったですねえ。
オーツが特に気に入ったのは、炭火焼きでした。最初に仲居さんが鮎の塩焼きを持ってきてくれました。鮎は、すでに加熱してあるのですが、これを鉄板の上にのせて、温めた上で食べます。鉄板といっても、スリット上の切れ目が入っており、そこから下の熱気が上がってくる形になります。ホクホクした身がおいしかったです。さらに、牛肉、鶏のモモ肉を焼きます。タレをつけて食べるとうまみがじわーっと口の中に広がります。この段階で鉄板を交換して、今度は網になります。その上に、野菜などをのせて焼きます。とうもろこしは皮が付いた状態で焼きます。すると中が蒸されておいしくなります。最後には焼きおにぎりを作るのですが、旅館の特製の味噌をつけて焼いた焼きおにぎりは絶品でした。
天ぷらが出てこない点もよかったです。妻はお昼に天ぷらを食べていたので、
2017.7.29 http://o-tsu.seesaa.net/article/452224219.html
「もうけっこう」状態でしたから、天ぷらがないことはむしろありがたかったです。オーツも天ぷらを食べたいとは思わない方ですし。
こんな料理を食べながら、日本酒は1合瓶を2本飲みました。谷川岳純米大吟醸 1,188 円と水芭蕉大吟醸 1,080 円でした。水芭蕉のほうは、メニューには「大吟醸」と書いてありましたが、実際出てきたボトルを見ると純米大吟醸でした。両方とも、氷の入ったボウルに入れて提供されました。両方とも行けましたが、特に水芭蕉のほうが吟醸香があっておいしかったように思います。
おいしい食事で満足しました。
朝食は、大きな食事会場で食べることになりました。100人以上の宿泊客がいました。温泉に浸かるときもあまり人がいなかったし、夕食時も人数の多さを感じなかったのですが、朝食は全員一緒ということだったためでしょうか、全然雰囲気が違いました。
朝食は、以下の写真のようでした。
テーブルの左奥に見えるのは蒸し焼きです。鮭やキャベツが見えます。固形燃料1個で温めます。右奥に見えるのは味噌汁です。温めながら食べるのはおつなものです。
オーツが一番気に入ったのは、尾瀬ざる豆腐でした。「まずは一匙そのままで… 次は特製だし醤油でどうぞ」などというメモがありました。そうやって食べてみると、豆腐のおいしさがはっきりわかります。何もつけなくてもおいしいのです。だし醤油をかけるとさらにおいしくなります。
ご飯の他におかゆもサービスされました。けっこうでした。
オーツたちは土曜日に宿泊したので、ピーク時の料金なのでしょうが、この値段以上のサービスだったように思います。
思い出に残る夫婦旅行となりました。