2017年07月20日

綱紀・こうき・つなのり

 オーツがふと気が付いたことがあります。
 日本の速記を始めた人は田鎖綱紀
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E9%8E%96%E7%B6%B1%E7%B4%80
という人です。「たくさり こうき」と読みます。
 加賀藩の藩主を勤めた前田綱紀という人もいます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E7%94%B0%E7%B6%B1%E7%B4%80
こちらは「まえだ つなのり」です。
 両者が同じ漢字であることは、まったく意識していませんでした。あるときふと気が付いたわけです。
 同じ漢字の人名であっても、「つなのり」と読むのと「こうき」と読むのでは、ずいぶん語感が違います。「つなのり」のほうが、いかにも武士らしい感じがします。徳川家には「徳川綱紀」などという人もいます。これも「つなのり」と読むのでしょう、たぶん。
 「こうき」と読むと「綱紀粛正:こうきしゅくせい」という熟語がぴんときてしまい、そのイメージが強すぎて、「こうき」だけではイメージがわきません。
 ともあれ、同じ漢字の人名であっても、読み方が違えば、まったく別名に思えるというわけでした。

 ちなみに、「綱紀」を「つなのり」と読む例を検索エンジンで調べると、前田綱紀、南摩綱紀、朽木綱紀、十倉綱紀、源綱紀 など 1,910 件が見つかります。
 何といっても、前田家のお殿様だから、ウェブでは「前田綱紀」がたくさんヒットします。
 一方、「綱紀」を「こうき」と読む例は、田鎖綱紀、橋本綱紀、安江綱紀 など 7,100 件です。「綱紀粛正」が影響していることは明らかで、人名としてどれだけ多いかは疑問です。
posted by オーツ at 05:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする