オーツは妻と秩父・長瀞に行きました。宿泊したのは「小さなホテル セラヴィ」というところでした。
https://www.ceravie.com/
宿のHPには ceravie と書いていますが、もちろん、フランス語の c'est la vie から命名されています。したがって、日本語も、「セラヴィ」よりは「セ・ラ・ヴィ」のほうがいいようにも思いますが、HPでは両方の表記が使われているようです。
セラヴィは全7室のこぢんまりしたホテルです。部屋は C room、E room、S room、T room、La room、V room、I room という名前になっています。 c'est la vie から1文字ずつ(La だけは2文字ですが)取って命名されています。こんなところに経営者のセンスが現れていると思います。
オーツたちは V room (ツイン)に宿泊しました。
https://www.ceravie.com/%E3%81%94%E5%AE%BF%E6%B3%8A/%E3%81%8A%E9%83%A8%E5%B1%8B/v-room/
広い庭と露天風呂が付いています。この露天風呂は24時間保温されており、滞在中何度でも入ることができます。庭を見ながらの露天風呂、しかもそれはこの部屋の宿泊者のためだけのものなのです。なんとも豊かな気分になります。
ちなみに、部屋に付属する露天風呂の他に、貸切の家族風呂もありました。こちらは内風呂ですから外気に当たることもなく、寒くありません。髪を洗うときなどはこちらの方がいいと思います。
部屋の中の調度品も、経営者のセンスが現れているようで、とても快適に過ごせるようになっていました。そして、居室内はおもてなしの心があふれんばかりでした。思い返しながら、いくつか思い出すことを書いておきましょう。
壁には絵が掛かっています。トイレの中にも絵がありました。トイレットペーパーも、とても柔らかいものでした。
部屋に入ったところにはお香が置いてありました。マッチで火を付けると快い香りが広がります。
部屋のスリッパは底が滑りにくいようになっていました。
テーブルの上には、万華鏡などのおもちゃが置いてありました。冷蔵庫の中にはおしぼりと麦茶が冷えていました。
寝間着用に作務衣が用意されていましたが、これまた快適でした。
朝になると、前日選んでおいた朝刊(オーツは埼玉新聞にしました)と熱いコーヒーが届きました。
食事もおいしくいただきました。
夕食のメニューはHP
https://www.ceravie.com/%E3%81%8A%E9%A3%9F%E4%BA%8B/4%E6%9C%88%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC/
にも書いてありますが、それとはちょっと違っていましたので、以下にメニューから書き写しておきます。
4月のコース料理 桜咲く長瀞路 会席
・付出し二点 春野菜雲丹寄せ(のびる うるい 春キャベツ) 里野菜お浸し 蛤 糸賀喜
・吸 物 秩父蕎麦仕立て 玉子豆腐 かぎわらび
春子椎茸 花独活 柚子
・造 り 鮪中とろ 胡麻豆富 よもぎ
手作りこんにゃく つま 山葵
・焼 物 筍西京漬け焼き 三色串団子
・八 寸 豆きんとん カステラ たらの芽
若鮎吉野酢蒸し 杭ごぼう 一寸豆 クレソン
酢取り茗荷
・凌 ぎ よもぎとーふ 桜大根 山葵
・平 皿 鹿肉赤ワイン香味煮
海老香り揚げ ロマネスコ うるい 赤ピーマン
・預け鉢 春若芋含め煮 わらび鯛の信田巻き 桜人参 椀豆あん 木の芽
・食 事 きびごはん 油あげ 煮豆 三ツ葉
赤出汁 香の物
・甘 味 自家製ティラミス いちご
いうまでもなく、全部おいしくいただきました。
夕食時にオーツが飲んだものは、(翌日の会計時にもらったレシートによると)秩父武甲 無濾過 1,004 円と秩父錦 純米吟醸 1,026 円でした。実は、前者は注文しておらず、武甲正宗 大吟醸 生原酒 無濾過 1,620 円を注文したのでした。しかし、飲んでみたところ、吟醸香があまり感じられず、これではちょっと飲む気が起こらないと思ったのでした。係の人が注文を間違えたようです。
翌日の朝食も満足でした。
今回は、記念日プランということで、一人1泊2食 27,800 円ということでしたが、その価値は十分あると思います。
大きな観光ホテルよりも、こういう小さなホテルのほうが料理などもきちんとしているように思います。
チェックアウト時にはワインを1本プレゼントしてもらいました。
是非また泊まりたいホテルだと思いました。