このブログでは、プリウスαの長所
2013.5.23 http://o-tsu.seesaa.net/article/363015857.html
およびプリウスαの短所
2013.5.24 http://o-tsu.seesaa.net/article/363203869.html
について、乗り始めたころに書いたことがあります。
そのとき、プリウスαの短所として、もう一つ書こうと思ったことがあったのですが、データを集めてから書くべきだと思い、そのままにしたことがありました。
4年(ざっと4万キロ)ほど乗って、データがそれなりに集まったように思うので、そろそろ書いておきましょう。
プリウスαにはデジタル表示の燃料計が付いています。ガソリンの残量が10個の「■」であらわされており、ガソリンを使うにつれて■が順次消えていく方式です。ところが、この■の数、燃料タンクの残量と比例していないのです。ガソリンを満タンにして、初めのほうは■がなかなか減らないのですが、最後の2個くらいの■は減るのが早いのです。
これをきちんとデータで示そうとするとなかなか大変です。
オーツは、ガソリンを満タンにするたびに、車内に置いてあるノートに何キロ走って何リットル給油したかをつけています。そして、走行距離メーターをゼロにセットしています。
そこで、別の紙を用意し、燃料計の■が一つ減るたびに、そのときの走行キロ数を記録するのです。
こんな感じです。
10→9 199km
9→8 258km
8→7 358km
7→6 466km
6→5 526km
5→4 581km
4→3 647km
こういう記録を基に、5→4 581kmと4→3 647kmから、引き算して、647-581=66km が「4」のときの■一つ分のガソリンで走った距離ということになります。
普段の通勤であれば、クルマに乗る距離はたかだか 10km くらいですから、乗る前、乗った後にメーターを確認することで燃料計の■の数の変化がわかりやすく、走行距離が何キロかまあまあ正確に測れます。しかし、高速道路を走るときなどは、かなり長距離を一気に走ることになるので、そういうときは燃料計の変化に気がつくのが遅いこともあります。クルマを運転しながら、燃料計をいつも見ているわけではありませんから、しばらく燃料計を見ないでいて、気がついたら■が一つ減っていた(減ったのはずっと前かもしれない)ということもあります。ということは、データにはかなりの誤差を含むことになります。
また、メーターの表示が10から9に変わった後、また10に戻ることがあります。10と9を行ったり来たりして、そのうち9に固定します。こんなとき、どこを記録すればいいか、困ります。しかし、最初に9を示したときを記録することにしました。
オーツがクルマに乗るときは、こんなことをしていますが、このクルマにはたまに息子が乗ることもあります。息子にこんな記録を強制することはできませんから、ところどころ記録が抜けます。
こんなわけで、あまり正確な記録はできないのですが、それでも、たくさんの回数記録すれば、それなりのデータになると考えます。
さて、記録の結果はどうなったか。
燃料計1メモリあたりの平均走行距離は以下の通りです。
燃料計 目盛り | 平均走 行距離 | データ 件数 |
10→9 | 141.4 | 44 |
9→8 | 67.8 | 40 |
8→7 | 66.0 | 41 |
7→6 | 72.3 | 43 |
6→5 | 62.6 | 43 |
5→4 | 67.6 | 35 |
4→3 | 56.6 | 29 |
3→2 | 51.0 | 22 |
2→1 | 85.3 | 13 |
この結果から、10→9のところ(つまり、それまでの10の表示が9に変わったところ)が 141km ということで一番長く、4→3とか3→2のところが 50km 台ということで一番短くなっています。2→1までは 85km ということでまた長くなるようですが、データが少ない(13件の平均です)ので、あまりはっきりはしません。
冒頭に示したオーツの感覚は、こうしてデータで確認できました。
なお、1までしか計算してありませんが、オーツは、燃料計が1を示すとガソリンを給油するようにしているためです。たまに、2や3のときに給油するので、上の表では2や3のデータ件数が少なくなっています。1→0 のケースもあるのですが、データ件数が非常に少ないので、上の表には示していません。
このような結果は、オーツが今まで乗ってきた数台の車でも同じ傾向でした。だから何もプリウスαの欠点だとまではいえないと思います。しかし、プリウスαでは、せっかく燃料計の表示がデジタルになっているのに、こんなアナログのやり方をしている点が気になるのです。プリウスαのガソリンタンクの容量は45リットルですから、たとえば1個の■が 4.5 リットルと対応しているくらいがちょうどいいのではないかと思います。こんな簡単なことなのになぜできないのでしょう。あるいは、最少量(エンジンが動かなくなる限界のガソリンの量)をタンク容量から差し引いて、それを10で割った値を求め、■1個に対応させるとかくらいはできそうなものです。
ハイブリッド車は、暖房用にエンジンを動かすため、冬場に燃費が悪くなると聞いたことがあります。しかし、上記のデータは4年間にわたるデータであり、この影響はあまりないものと思います。