http://digital.asahi.com/articles/DA3S11807785.html
大学入試センター試験に代わって2020年度から始まる新テストで、文部科学省が、記述式問題についてコンピューターによる採点支援を検討していることがわかった。新テストでは、表現力などを問う長文の記述式問題を24年度から充実させる計画。採点時間を短縮するため、人手を補うのが狙いだ。【中略】24年度からパソコンやタブレット端末などを使って受験する方式の導入も検討中だ。導入後は記述式問題も端末上で解答することになる。
大学入試で、コンピュータが採点する仕組みを導入するそうです。
いやはや、未来技術が現代に登場したような感じです。
ところで、オーツが気になったことですが、コンピュータが採点するためには、答案が電子的に作成されていなければなりません。となると、パソコンやタブレット端末を使って、カナ漢字変換をしながら答案を書くことになりそうです。
ここで、パソコンとして自分のものを持ち込むのか、入試を実施する側が全員に提供するのかが問題になります。
自分のパソコンを持ち込むことになると、カンニングがやり放題になりそうです。
いろいろな仕組みが考えられます。無線通信が許されたら、外部にメールか何かで通信して正解を教えてもらえることが可能になります。(すでに京都大学の前例があります。)したがって、それはたぶん禁止されるでしょう。
それでも、自分のパソコンが使えると、大規模なファイルをパソコン内に仕込むことが可能になります。百科事典1冊だけでもあれば、かなりのことがその場でわかります。余計なファイルを使ってはいけないということになったとしても、ちょっとがんばれば、カナ漢字変換の辞書内に事前にさまざまな情報を組み込み、特定のキーを入れて変換することで歴史年表や化学式などを表示するようにすることが可能です。受験産業などが大学入試用のカナ漢字変換を売り出したりするかもしれません。今でもカナ漢字変換は国語辞書などと連動して使うようになっています。
入試実施サイドで特定のカナ漢字変換システムを組み込んだ特定の機種のパソコンを受験生に貸与するのでしょうか。とすると、受験生は特定のパソコンと特定のカナ漢字変換を使うことになりますが、その特定の機種を提供する企業が圧倒的に優位になります。受験生は、他の企業が開発した機種を使う気がしなくなるでしょう。そんなことをしてテストのときに不利になったら困ります。パソコンもカナ漢字変換も、指定されたものを使い、高校生時代にそれに慣れておくことが推奨されます。他社のパソコンやカナ漢字変換システムを普段使っていると、入試のときに貸与されるパソコンが使いにくくなります。
これって、特定の企業を支援することにならないのでしょうか。国がそんなことをしていいのでしょうか。
自分のパソコンを持ち込んでも、統一パソコンを貸与しても、問題がありそうです。こんなことは、実施までにはクリアーされるのでしょうね。