2015年02月04日

育児に熱心な男は出世しない?

 オーツは驚きの論説を読みました。『島耕作』の作者・弘兼憲史氏が書いたものです。
http://www.news-postseven.com/archives/20150124_296280.html
育児に熱心な男は出世しないというのです。一部引用します。
 たとえば僕が上司の立場だとして、急遽、重要な案件が発生して緊急会議になるから残ってくれ、と部下に頼んだとします。その返答が「すみません、今日は子供の誕生日なので帰らせてください」だったとしたら、僕はその部下を仕事から外しますね。
 たとえ子供の誕生日だとしても会社の重要案件となれば、給料をもらっている以上、やっぱり会社を優先すべきです。子供の誕生日、あるいは子供の運動会程度のことで会議をすっぽかすな、とは言いたい。

 オーツは、これを読んだとき、ずいぶんと乱暴な議論だなと思いました。
 弘兼憲史氏は漫画家ですが、wikipedia によれば、現在、有限会社ヒロカネプロダクション代表取締役ですし、1970 年から 1973 年まで松下電器産業(現・パナソニック)に勤務していたとのことですから、サラリーマンの働き方にも通じていることでしょう。そういう人が、こういう意見を述べるとは驚きです。
 「子供の誕生会」にもさまざまなレベルがあって、家庭でケーキを用意して、子供本人と兄弟や両親だけでお祝いする小さな会から、たとえば、子供がちょうど20歳になるとかいうことで、遠方に住む祖父母(もしかして父方と母方それぞれの)が飛行機や新幹線で駆けつけてくる、そして、高めのフレンチレストランを予約してあって、関係者十数人が会食するようなちょっと大きめの会もあるでしょう。そういうとき、肝心の父親が抜けてしまうのはいかにもまずいでしょう。もっとも、そういうときには「子供の誕生日」という言い方に問題があるかもしれません。親戚の集まりとか別の言い方の方が角が立たないと思います。
 会社の重要案件にもさまざまなレベルがあって、代表取締役としては「重要」と思われるかもしれませんが、本人にしてみたらさほど重要ではなく、担当の◯◯さんが対応すればそれで十分で、なぜこんな会議が開催されるのか、意義がわからないとかいうこともあるでしょう。
 「給料をもらっている以上、やっぱり会社を優先すべき」と書いていますが、会社を優先すべきは正規の勤務時間内であって、勤務時間外に関しては、必ずしも会社を優先すべきとはいえません。ケース・バイ・ケースだと思います。そして、たいていの人は、そのあたりで家庭(子供)と会社の両方の事情を勘案して、どちらを優先するかを判断すると思います。
 それを断定的に「給料をもらっている以上、会社を優先すべきだ」と主張するのは強すぎます。
 そんな会社だと、社員が定着しないかもしれません。イクメンが勤務していけるような会社であれば、新入社員も安心して入ってくるのではないでしょうか。オーツは、モーレツ社員が大半だった時代ははるか昔に過ぎ去ったと思っています。
 弘兼憲史氏のような上司がいる会社は、これからの社会の中でやっていけないのではないでしょうか。むしろ、こういう上司そのものが出世できず、結果的に会社から干されるようなことになるのではないでしょうか。
 時代が数十年戻ったような意見だなあというのがオーツの感想です。
posted by オーツ at 04:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース時評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする