2014年03月31日

1歳1ヶ月の赤ちゃんでことばの調査

 オーツの孫のひとりは1歳1ヶ月になりました。喃語がいろいろ出始めています。
 あるとき、一緒に遊んでいたら、オーツのことばをマネして返事をしてくることに気がつきました。「ぱっぱ」というと「ぱっぱ」と返してきます。この月齢では、「意味」の有無なんてわからないはずですから(いや、それは大人の思い込みかもしれませんが)、無意味語でも同じだと考えて、ちょっと調査してみました。
 「とっとっとぅ」[tottottu:]というのを、音階でいうと「ド-ド-ファ」のような高さで発音してみると、同じように「とっとっとぅ」と返してきます。イントネーションもオーツの発音したものそっくりです。子供は、母音や子音よりもイントネーションを先に習得するようです。同じ調子で「こっこっくう」と言うと「こっこっくう」と返します。これはおもしろいということで、「ぽっぽっぷう」とやると、「ぽっぽっぷう」が返ります。
 では、むずかしい発音はどうだろうということで、「そっそっすう」とオーツがいうと、「とっとっとぅ」になってしまいます。サ行音は摩擦音ですから発音がむずかしいのは当然です。「まんまんむう」というと「ばんばんぶう」になってしまいました。鼻音もむずかしいことがわかります。「まんま」とかは言えるはずなのに、……。
 「なんなんぬう」も「ばんばんぶう」でした。同じ調音位置で鼻音が口音になれば(有声音ということで)「だんだんどぅ」になりそうですが、そうはなりませんでした。
 ハ行音やラ行音は試しませんでしたが、できないはずです。しかし、やっておいてもよかったと後から思いました。一体、どんな音で返されるのでしょうか。
 母音をいろいろ変えて試せば、母音の習得の早い−遅いがわかるはずです。しかし、実際調査すれば、それなりに時間もかかるので、本格的に行うことはしませんでした。きちんと調査計画を立てなければいけませんし……。
 ふと考えてみると、自分の子供が小さいころどうだったかは記録がありません。記憶もありません。30年以上前のことでした。
 それにしても、1歳1ヶ月の子供を対象にして言語調査が可能なのだということに驚きました。オウム返し法による調査というわけです。この方法は言語教育の世界でもよく用いられます。ちゃんと同じ言葉が返せるということは聞き取って理解し、それを再度産出できるということです。
 幼児の言語発達を研究する人もいますが、もしかして、自分の子供などと遊んでいて、珍しい経験をして、はまってしまうのかもしれません。オーツは、興味深い世界をちょっとだけのぞいてみたのでした。でも十分おもしろかったです。
 あとで考えてみると、「ド-ド-ファ」のような高さというのは、ラロのスペイン交響曲の出だしが頭に残っていたのかもしれません。
http://imslp.org/wiki/File:PMLP22520-Lalo_-_Symphonie_espagnole,_Op._21_(orch._score).pdf
楽譜を見るとニ短調ですが。
ラベル:喃語 調査
posted by オーツ at 02:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする