2013年06月03日

藤沢数希(2012.9)『外資系金融の終わり』ダイヤモンド社

 オーツが読んだ本です。「年収5000万円トレーダーの悩ましき日々」という副題がついています。
 外資系金融機関がとんでもないことをしていて、それを内部に在籍していた人が告発調で明らかにしています。まあ端的に言うと業界の裏話の本といった感じです。
 読んでいくと、けっこう生々しい話が出てきて、おもしろいと思います。
 一例を挙げると、p.121 には、外資系投資銀行のセールス部隊が、顔のいい女子大生を多数社員として雇って、夜にファンドマネージャーを接待させることにしたという話が出てきます。社員とはいいつつ、20代の素人ホステスの誕生です。自分たちでキャバクラを始めたようなものだということです。そして、こういう営業がよく効くのだそうです。
 もう一つ、オーツが驚いたのは、p.137 に出てきますが、外資系投資銀行にある「人事部」の存在理由です。なんと、いかに特定社員を自主退職に追い込むかが仕事だというのです。もちろん、クビを切ろうと判断するのは上司なのですが、そう判断したあとの後始末は人事部が行うというわけです。
 こんな調子で、さまざまな話が明かされます。本という形ではうまく書けなかった部分もあるようで、p.60 と p.128 には伏せ字(黒く塗りつぶされた部分)が出てきます。いやはや、いやはや。こういう本で伏せ字が出てこようとは思いませんでした。
 ともあれ、業界ネタばらし本として、大変おもしろく読みました。
 一見華やかな外資系の金融機関ですが、いろいろな問題もあるということです。


posted by オーツ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする