2013年03月17日

金完燮(2004.11)『親日派のための弁明2』扶桑社

 オーツが読んだ本です。「英雄の虚像、日帝の実像」という副題がついています。
 金完燮『親日派のための弁明』
2013.3.1 http://o-tsu.seesaa.net/article/335272623.html
の続編です。
 第1部「歪められた英雄たち」が本書の約半分を占めます。閔妃や朝鮮総督府の行ったことを「親日派」の立場で解説します。閔妃がいかにひどいことを行ったか、朝鮮総督府は、それに対して朝鮮の近代化を行おうとしたことなどを述べます。常識的な朝鮮史とは真逆の考え方が示されます。
 日本軍に抵抗した勢力である朝鮮独立軍は、戦後、韓国内である種の力を持ったわけですが、その実態は馬賊と何ら変わらなかったというようなことも書いてあります。まるでヤクザ集団といった感じです。
 違った立場から見ると、朝鮮半島から中国東北部さらにはモンゴルまで、まるで違った歴史が描けるようで、そういう見方がおもしろいと思いました。
 第2部「大東亜戦争の真実」も、あまり知られていない戦争史の一部を描きます。日本は戦争をさせられたという見方です。軍隊慰安婦についても触れてあります。日本が敗戦したことで韓国は「独立」するわけですが、ここでもずいぶんとひどいことが行われたようです。朝鮮人を愛し、多くの朝鮮人孤児を育て上げた日本人が、敗戦とともに、成長した孤児たちによって殺されてしまう「和夫一家殺害事件」などは、何ともいえない事件でした。きっと、こういうひどいことが朝鮮半島でたくさん起こったのでしょう。
 第3部「戦後韓国のアイデンティティ」は、テコンドーが空手から派生し、別の名前を名乗ることになった経緯や、日韓教科書問題などを取り上げています。
 全体として、前著の補いという性格が強く、述べ残したことをまとめたという感じです。前著を読めば、こちらは読まなくてもいいかもしれません。
 こういう認識の韓国人がいることに、強い興味を持ちました。



 今は、文庫版も出ています。


ラベル:金完燮
posted by オーツ at 03:44| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする