オーツは、ある朝、目が覚めた後に、いつものように新聞を取りに玄関から外に出ました。すると、駐車場に止めてあったオーツのクルマがありません。
驚きました。
クルマ泥棒かと思ったのですが、念のために玄関の下駄箱の上を確認すると、クルマのキーがなくなっていました。
さっそく妻を起こして、「クルマがないのだけれど、息子が乗っていったのだろうか」と聞いてみました。
すると、前の晩、息子から電話があり、クルマを使いたいとのことで、妻がオーツに電話を取り次ぎ、息子がクルマを使っても特に問題はないという返事をしたというのです。12時頃だったとのことです。
自分で返事をしておきながら、電話に出たこともすっかり忘れていました。実は、前日の晩は酒を飲んで帰宅し、そのままベッドに直行したのでした。
これで謎が解けました。
それにしても、自分で電話に出たことを覚えていないというのはどうしたことでしょう。きれいさっぱり忘れていることにむしろ驚きました。
飲んだあとは、他人といろいろ約束しても無意味だとは思っていましたが、こんなことがあるのですね。