オーツは、1月14日(土)に東京オペラシティで行われた東京交響楽団コンサートに行ってきました。
秋山和慶氏の指揮で、ベートーベンの「田園」とバイオリン協奏曲ニ長調作品61の2曲というシンプルな構成でした。
もちろん、それぞれに楽しめましたが、特に、バイオリンのソロを弾いたセルゲイ・ハチャトリャン氏が見事でした。アルメニア出身の若手の男性です。
この人の弾き方は、男性だからというわけでもないでしょうが、ピアニッシモからフォルティッシモまでメリハリを付け、指の動きも早く、全体に力強さというか、緊迫感を感じました。こういう弾き方は、ベートーベンのコンチェルトを弾くにはピッタリです。オーケストラとの息もピッタリで、まさに会場が息を呑む見事さでした。
ハチャトリャン氏は、拍手で何回もステージに呼び出された後、アンコールとして、バッハの小品と、アルメニアの民族音楽を演奏しました。
若手ということは、これからも聞くことがあるということです。将来が実に楽しみです。世界の人々を魅了していってもらいたいものです。
帰りがけにはホールの玄関のところでCDを買い求める人の数が普段よりも多いように感じました。
すばらしいステージが味わえて、ごちそうさまといった感じでした。