日本での検索エンジンといえば、Yahoo! と Google が2大エンジンであることは言うまでもないでしょう。
どちらがどれくらい利用されているのでしょうか。
ネット内を調べてみると、
http://find.accessup.org/kensaku/access_history.html
では、Yahoo! と Google が半々になっています。
http://www.webcreate.ga-pro.com/search.html
によれば、Yahoo! が 59.2%、Google が 36.1% です(2010.9.24 現在)。もしかすると、Google に Google.com の分の 2.5% を足したほうがいいかもしれません。
いずれにせよ、2大エンジンが拮抗している状態です。というか、Yahoo! のほうが勝っているといえるかもしれません。
一方、オーツのブログでアクセス統計を調べてみると、ずいぶん違います。
2010年8月の1ヵ月の検索エンジン経由のアクセスを見ると、全部で 1,823 回のアクセスの内、Google 経由が 1,746 回で、95.8% を占め、Yahoo! 経由は、たった 42 回で、2.3% にすぎません。
検索エンジンの一般傾向と、オーツのブログへのアクセスの「ずれ」は何が原因なのでしょうか。ちょっと調べてみました。
まず、9月2日から10日までにオーツがブログに書いた記事のタイトル中に使ったものをそのまま検索してみました。
ただし、検索文字列の両端を " " でくくって(Google では「フレーズ検索」と読んでいます)検索しました。そして、オーツのブログ記事が何番目に表示されるかを数えてみました。
次のような結果になりました。
日付 | 検索キーワード | Yahoo! | |
9.10 | 大雨と洗車 | 5(ただし、HP) | 1 |
9.9 | 大学生の就活はキビシイ | 11(ただし、HP) | 1 |
9.8 | 高速道路の渋滞 | 1000までにない | 423件中にない |
9.7 | Google ドキュメントは本当に使い物になるのか | 1(ただし、HP) | 3 |
9.6 | 普天間基地の移設問題 | 1000までにない | 387件中にない |
9.5 | 朝ラー | 1000までにない | 約540位(ただし、タグ) |
9.4 | そうめんのゆで方 | 114(ただし、index-4) | 55 |
9.3 | チューブ糊 | 65(ただしindex-4) | 19 |
9.2 | 年賀状の予約が始まる | 4(ただしindex-4) | 3 |
なお、この表の Yahoo! の欄でHPとしたのは、個別記事ではなくて、
http://o-tsu.seesaa.net/
が検索されるということです。
また、同じく index-4 としたのは、
http://o-tsu.seesaa.net/index-4.html
が検索されるということです。ここには、実際には、8月12日から8月21日までの記事が収録されており、肝心の「求める記事」は含まれていません。
「1000までにない」は、Yahoo! 検索エンジンで調べられる先頭 1,000 件を順次見ていっても、オーツの記事が見つからなかったという意味です。
Google の欄で「○○件中にない」というのは、Google で検索して出てくる 1,000 件の記事を順次読んでいったところ、○○件までで尽きてしまったが、そこまでにはオーツの記事がなかったという意味です。
また、タグとしたのは、個別記事が検索できたのではなく、タグ(ブログの作成者が自分で勝手につけるキーワード)の一覧表の中に当該の語が見つかったということです。
上の表から、Google のほうが Yahoo! よりも、オーツのブログ記事を高く評価して先頭に近い位置に示していることがわかります。したがって、Google で検索している人がオーツのブログにアクセスするケースが多く、Yahoo! で検索している人はオーツのブログにアクセスしないのです。
このことから、Google は、ブログ記事を高く評価する傾向があり、Yahoo! は取り上げない傾向があることがわかります。Yahoo! では、個別記事はまったく検索されていません。(オーツは「ブログを含めない」で検索しているわけではありません。)
さらにいうと、Google でネットを検索する人が見るものと、Yahoo! でネットを検索する人が見るものでは傾向が違うということになります。Google は、ブログ記事を高く評価するので、ブログ記事が多くなります。ブログは若い人が書くケースが多いので、Google 経由でネットを見ていると、若い人の傾向が強く反映します。一方、Yahoo! 経由でネットを見ると、ブログ記事が入ってこないので、若い人の記事が相対的に少なくなります。
Google と Yahoo! の違いが、意外なところにありました。
ただし、たった一つのブログの9回の検索だけで結論を出すのは早いと思います。もう少しいろいろなブログについて調べてみる必要がありそうです。