2010年09月06日

普天間基地の移設問題

 オーツは、普天間基地の移設問題に関して、興味を持って経緯を眺めていますが、新聞やテレビなどで、「おや?」と思うコメントが流れることがあります。
 日経新聞9月4日朝刊1面「混迷ニッポン 民主代表戦 3」の中に、こんな記事がありました。秋田浩之氏の執筆です。一部引用します。
 小沢氏は【中略】3日のテレビ朝日番組でも「もう(沖縄の)海兵隊の実戦部隊はいらないと思う」と言い切った。しかし、政府の安保当事者は「駐留米軍なしで日本を守るなら、最低でも防衛費を2倍以上に増やさなければ無理」と話す。仮に10年度で約4兆7千億円の防衛費の2倍なら9兆4千億円が要る。【中略】財政悪化に苦しむ日本がこれほどの財源を手当てできるのか。

 普天間基地(海兵隊)をなくすということと、在日米軍全部をなくすということは意味がまったく違います。この記事の「しかし」で結ばれた前後の文の意味を考えれば、「しかし」でも何でもありません。小沢氏は普天間基地(海兵隊)に限定して言及しているのに対し、政府の安保当事者は在日米軍全体の話をしています。明らかに議論がずれています。
 場合によっては、普天間基地が沖縄のすべての米軍基地であるかのように話される場合もあります。
 普天間基地は海兵隊が駐留している基地であり、在日米軍の(沖縄にある米軍基地の)一部にすぎないわけです。海兵隊がいなくなっても、嘉手納基地の米空軍はそのままのはずですし、横須賀基地をはじめ、日本各地の米軍基地もそのままのはずです。それを前提にして普天間基地の返還問題を考えなければなりません。
 新聞やテレビのコメント類でおかしいのは、このあたりを(意図的に?)混同している議論がときおり見かけられることです。
posted by オーツ at 04:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース時評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする