オーツが早朝の都内をクルマで走っていたときのことです。
片側1車線、両側2車線の黄色いセンターライン(追い越し禁止)がある道路でした。先行車両はずっと前にいて、オーツのクルマが走り、その直後をトラック(2トン車)が1台ついて走っていました。
前方の横断歩道のところの信号が黄色になったので、オーツは、通り過ぎるか止まるか、ちょっと迷いましたが、普通にブレーキを踏んで止まれる距離だったので、オーツは横断歩道の直前で止まりました。すでに道路の信号は赤信号になっていました。
そのとき、オーツの後方を走っていたトラックが、センターラインを越えて右側に出て、横断歩道のところの赤信号を無視してその先に走っていきました。
オーツは本当に驚きました。こんな乱暴な運転は初めて見ました。普通は、先行車両が横断歩道の赤信号で止まれば、後続車両はそれにしたがって止まるしかありません。横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたら、先頭のクルマが止まったのだから、安心して横断歩道を渡りはじめます。
止まったクルマの右側をトラックがすり抜けるように走ったときに、横断歩道の左側から(オーツのクルマの陰から)歩行者がひょいと姿を現したら、とたんにトラックにはねられてしまいそうです。
なぜ、トラックはこんな運転をしたのでしょうか。
早朝だったので、横断歩道を渡る人がいなかったこともあるでしょう。トラックの運転席は位置が高いので、前の乗用車の先を見通せると思います。また、対向車線をこちらに走ってくるクルマがいなかったこともあるでしょう。もちろん、前後にパトカーがおらず、警官の姿もなかったことも確認したのでしょう。トラックの運転手は、それらの状況を一瞬で読み取ったに違いありません。
それにしても危険運転です。
こんなところで、こんな行動をするドライバーは、他の場所でも同様の運転をしているに違いありません。いつかは事故を引き起こすものと思います。