オーツが見た映画です。ヒッチコックの作品です。モノクロがいっそう不気味さを醸し出します。
ジャネット・リーが会社の金をくすねるところから物語が始まります。それがメイン・プロットかと思っていると、実は別の恐い話があるのです。次々と殺人が起こるところが恐いのです。
ジャネット・リーが入浴中にナイフで襲われるシーンなどは、現代ならば SFX を効かせて、もっとグロテスクに撮影するところでしょう。割とあっさりしています。しかし、そのあとの殺人現場の掃除シーンなどは、かなり丁寧に描いています。
私立探偵がナイフで襲われるところも、あっさりした描写です。
現代のすさまじい SFX を見慣れてしまった目には、ちと物足りなかったかも。
最後のシーンで、精神科医が一人でしゃべりながら種明かしをするのは、もう少し演出のしようがあったように感じました。今となっては手を加えられませんが。
この映画は、ストーリーを忘れたころに再度見るといいでしょう。ずっと飽きずに見ていられると思います。
余談ですが、ジャネット・リーが死んだあと、カメラが死体の目のズームアップをとらえますが、その後、ちょっとカメラが引いたところで、死体のノドの部分が(脈を打ちながら)少し動いているのを発見しました。死体の役はむずかしいということですね。