2010年04月07日

御柱祭(2)

 さて、御柱祭の続きです。
 観覧席のイスに座ってしばらく待っていると、長い長い綱を引く人(氏子)たちが木落し坂を下りてきました。その数がまたすごくて、数千人いたのではないでしょうか。各町内会の旗などもたくさん並びます。そういうたくさんの人と旗とがどんどん坂の下にたまっていく状態でした。
 綱を引っ張っていくというよりは、綱に引っ張られる格好の人がたくさんいました。そういう人たちが坂から下り始めるときに転んでしまう場合が多いのですが、観覧席からは笑い声があがります。綱を持って坂を降りていくというのは、それくらいむずかしいということです。
 木落し坂を迂回する坂道も付いていますので、転ぶのがイヤだとか、坂を下るのが恐いという人はそちらを回って坂の下に移動することもできます。見ていると、こちらを選ぶ人もたくさんいました。
 やがて、人の動きがひと段落して、木落し坂の途中にも人がたくさんいる状態になると、木遣りの声がします。しかし、観覧席まではよく聞こえません。何か叫んでいる人がいるなあという程度です。少しすると、大太鼓や金管楽器がまるで野球の応援のように短いフレーズを鳴らし、人々がこぶしを突き出します。まあ気勢を上げているといったところでしょうか。何回かの繰り返しがあるのだろうと思いましたが、実は、これがかなり長く、30分くらいやっていたでしょうか。(時間を計っていなかったので正確なところはわかりません。)単純な繰り返しで、ちょっと飽きてしまいました。100 回くらい繰り返したと思います。観覧席の周りを見渡すと、居眠りしている人がたくさんいました。みなさん、寒さに備えて暖かいかっこうをしてきましたし、それに加えて日差しがありましたから、けっこうぽかぽかだったのです。
 やがて、長い長い前振りが終わり、いよいよ御柱が動き出します。
 御柱には、前と後にそれぞれ2本ずつの「つの」が突き出た形をしています。この「つの」のことを「めどでこ」といいます。ここに人が乗るのです。前のほうは、1本に10人くらい乗ります。左右で20人です。後のほうは、1本に7人くらい乗ります。
 なお、これは上社の御柱の特徴で、雄の神様の象徴としての「つの」だそうです。下社の御柱にはメドデコが付いていませんから、氏子たちは御柱に直接またがって乗ることになります。
 御柱が坂にかかるところで、立ち止まり、左右の綱をタイミングよく引っ張りながら、御柱を左右に転がすように揺さぶります。とはいえ、回転角にして、せいぜい20度か30度程度であり、激しい回転ではありません。でも、メドデコの先端に乗っている人は、けっこう上下に動いています。メドデコに乗っている人たちは、はたきかおはらい棒のような形の飾り(「おんべ」というそうです
http://www.shinmai.co.jp/onbasira/2003/03082301.htm
)を持っていて、御柱の回転に合わせてそれを振ります。なかなか勇壮な感じがします。
 さらに綱を引くと、御柱が坂にさしかかります。御柱の前の部分が空中に付きだし、少し下に沈みます。御柱の後の部分が持ち上がります。御柱の途中の1箇所だけで全体を支えている形になります。これでまた左右に揺さぶります。
onbasira.JPG
《上の写真をクリックすると大きくなります。》
 メドデコに乗っている人たちは、空中に浮かんでいるかのような形になって上下することになりますから、けっこう恐いでしょうね。彼らは、そもそも、メドデコに乗り始めてから坂を下りるところまで、ずっと乗りっぱなしです。ずいぶん時間がかかります。けっこう強い風が吹いていましたから、高いところにいると、寒さもかなりのはずです。
 メドデコ乗りは、いうまでもなく、サーカスなどのプロではなく、「近所の人たち」ですし、こんなことを事前に準備・経験しておくこともしにくいでしょうから、たぶん、ぶっつけ本番でしょう。
 そして、御柱はやっと坂を滑り落ちます。なかなか大変なことでした。その日の予定としては、さらに御柱を運んで、川渡しということで川の中を通って対岸まで運ぶ行事があるのですが、これまた寒いでしょうね。
 オーツたちは、13:30 に観覧席に入って、出たのは 15:10 ころでした。予定よりもかなり時間がかかりました。
 その後、茅野市内を散歩しました。茅野駅の近くに「おいでなしてひろば」があり、御柱祭の生中継をやっていました。ちょうど川渡しのシーンでした。
 また、ひろばの一部として地元の酒の試飲会をやっていました。御柱祭の法被を着ていると、紙コップ1杯50円で飲めます。1合近く注いでもらいました。(法被がなくても1杯100円で飲めるそうです。)
ラベル:御柱祭 めどでこ
posted by オーツ at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする