2009年11月26日

めくら将棋

 昨日のブログ記事でオーツは「めくら将棋」ということばを使いました。
2009.11.25 http://o-tsu.seesaa.net/article/133836742.html
その後、wikipedia の「目隠し将棋」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%AE%E9%9A%A0%E3%81%97%E5%B0%86%E6%A3%8B
を見てみると、次のような記載がありました。
別称
脳内将棋(のうないしょうぎ)と表現されることもある。かつては盲将棋(めくらしょうぎ)とも呼ばれていたが、差別用語を含んでいるので、現在この呼び名は使用されない。

 いやはや驚きました。今は「目隠し将棋」が普通の言い方なんですか。オーツが高校生のころは、普通にめくら将棋と言っていましたが……。時代は変わりました。
 目隠しをしないのに「目隠し将棋」というのは変な言い方です。まあ、めくらでないのにめくら将棋というのも変な言い方ですが。
 「めくら」が差別語だというのも変な話だ(文脈を無視して単語だけを取り出して差別語だと判断するのは変だ)と思いますが、こうして「めくら」を含む複合語までがことば狩りにあってしまうのはますます変な話だと思います。
 差別語は、単になくせばいいということではありません。差別的文脈で使ってはいけない、つまり差別的言い方をしてはいけないということであって、単語自身には責任がないはずです。
 たとえば、言い換え表現としての「視覚障害者」ということばを使ったって、いくらでも差別的言い方は可能です。
 「おいおい、視覚障害者が学校にいったって意味はないよ!」(もちろん、オーツがこういう主張をしているという意味ではありません。あくまで「例」です。)
 一方、差別語であっても、差別的文脈でなく使われれば、それはそれでいいのではないでしょうか。複合語などは典型的にその例になります。
 めくら打ち、めくら暦、めくら判、めくら蛇に怖じず、めくらめっぽう……などが使えないというのは不便です。日本の文化が一部毀損されたような感覚になります。

 気がつくと、安井稔氏も同様の議論をしています。
http://www.gengosf.com/dir_x/modules/wordpress/index.php?p=83
posted by オーツ at 05:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする