特に、昭文社の東京都区分地図はB5判の1冊の冊子体の地図帳でありながら、区ごとに見ることができるので、重宝していて、1970年ころから数年おきに購入してきました。古いものも取っておくと、だんだんと街が変わってくるようすがわかるので、おもしろいと思います。昔の川が暗渠になったりするのもよくわかります。
最近、手元にあるものが古くなったように思ったので、(奥付を見ると 2001 年でした。8年も買っていなかったのですね)本屋さんに買いに行きました。ところが最新版が売られていないのです。
地図のコーナーには、道路地図はたくさんあるのですが、区分地図は他府県のものしかなく、今や地図が売れなくなってしまったのかとがっかりしました。
アマゾンで調べてみても、東京都区分地図は2000年のものまでしかありません。
地図に関していえば、確かに、たいていはネットで間に合ってしまいます。古い地図を経年的に買っておくというのも、趣味でしかないでしょう。しかし、オーツは残念に思いました。ネットの地図も、古いものを含めて見られるようになっているといいのですが、実際は最新版だけです。需要からすれば、もちろん最新版が重要なのはわかります。しかし、それだけが需要ではないはずです。
何か、一つの文化が消えてしまったような寂しさを感じました。
今後は、道路地図を捨てないで取っておくことになるのでしょうか。
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